太陽生活ニュース

ホンダソルテックと三菱電機、従来タイプから出力を向上させた太陽電池モジュールを発表

ホンダソルテックと三菱電機から、ソーラー・パネルなどの新製品に関するニュースが入ってきました。いずれも、従来タイプよりも出力を向上し、同一面積でより多くの発電を可能にしています。

ホンダソルテック、最大出力130Wと120Wの太陽電池モジュールを発売

ホンダソルテックは、最大出力130Wの「HEM130PCA」と120Wの「HEM120PCA」の住宅用太陽電池モジュールと、定格容量5.5kWのパワーコンディショナ「HEP055S」の販売を開始しました。

ホンダソルテックの住宅用太陽電池モジュール「HEM130PCA」「HEM120PCA」

ホンダソルテックの住宅用太陽電池モジュール「HEM130PCA」「HEM120PCA」
従来タイプから約4%の出力向上を実現した住宅用太陽電池モジュール。
(写真提供:ホンダソルテック)

ホンダソルテックのパワーコンディショナ「HEP055S」

ホンダソルテックのパワーコンディショナ「HEP055S」
追加された定格容量5.5kWのパワーコンディショナ。
(写真提供:ホンダソルテック)

今回追加された住宅用太陽電池モジュールは、生産技術の進化により発電層の品質を向上させることで、既存モデルに対して5W、約4%の出力向上を実現したということです。モジュール変換効率は、国内で市販されているCIGS型太陽電池(→ 用語解説)の変換効率としては最高の11.6%を実現しています(現在国内で主流の多結晶シリコン型太陽電池モジュールの変換効率は13%~14%)。かなり近づいてきましたが、CIGS型は、一般的な単結晶/多結晶シリコン型太陽電池に比較すると、まだ変換効率では劣っています。ただCIGS型は、高温時の効率低下や陰の影響を受けにいといわれており、通年の発電量では変換効率の違いほど差がでないともいわれます。また材料コストが安いことから、ワット単価は483円/Wと、多結晶シリコン型太陽電池の500円/W~600円/W前半と比べて安価なのも特長です。

住宅用太陽電池モジュール「HEM130PCA」「HEM120PCA」
型名 HEM130PCA HEM120PCA
形状 標準(長方形) 標準(長方形)
公称最大出力 130W 120W
重量 14.3kg
外形寸法(W×D×H) 1417×791×37mm
希望小売価格(税込み) 6万2790円 5万4495円
ワット単価 483円/W 454円/W

パワーコンディショナ「HEP055S」
型名 HEP055S
最大定格出力 5.5kW
定格入力電圧 250V
入力運転電圧範囲 0~380V
電力変換効率 94.5%
外形寸法(W×H×D) 580×280×162mm
重量 18.5kg
自立運転用コンセント
設置場所 屋内用
希望小売価格(税込み) 34万6500円

変換効率で劣ることから、狭い屋根への設置にはあまり向きませんが、ワット単価が安いので、大きな屋根を持つ郊外の住宅で、パネルの設置面積が広くとれるなら、結晶型と同程度の出力のソーラー・パネルを低コストで設置できます。

ホンダソルテックでは、これまでに最大出力125Wと115Wの2種類の住宅用太陽電池モジュール、定格容量4.0kWのパワーコンディショナを販売してきました。今回、130W/120Wの太陽電池モジュールと、定格容量5.5kWのパワーコンディショナ「HEP055S」を追加することで、ラインアップの拡充を図るとしています。

現在までに、住宅メーカーや工務店などを介して約2250軒の住宅のほか、阪神甲子園球場や物流センターの倉庫、病院など、約120件の建物にも設置したということです。ホンダソルテックでは、高まる需要を背景に今後は海外での事業展開も推進していくとしています。

三菱電機、単結晶シリコン型太陽電池モジュールを追加

三菱電機は、単結晶シリコン型太陽電池セルを採用した「単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュール」を2010年10月20日に販売すると発表しました。

三菱電機の単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュール

三菱電機の単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュール
PV-MA2000B(標準モジュール、写真上)、PV-MA1000HB(台形モジュール、写真下左)、PV-MA1000HB(正方形モジュール、写真下中央)、PV-MA1000RB(台形モジュール、写真下右)。
(写真提供:三菱電機)

単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュールは、同社の多結晶シリコン型太陽電池モジュール「大出力無鉛はんだ太陽電池モジュール 190Wシリーズ」と比べて約5%の出力向上を実現しており、標準形状のモジュールで200Wの最大出力が得られるとしています。現在の平均的な出力量である3.5kW前後(18枚)を想定してモジュールを屋根に設置する場合、多結晶シリコン型太陽電池モジュールの3.42kWに対し、単結晶シリコン型は3.60kWと、180W分(モジュール約1枚分)の容量向上が実現できます。このことから狭小屋根など設置スペースに制約のある都市部の住宅に向いているということです。

単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュール200Wシリーズ
型名 PV-MA2000B PV-MA1000HB PV-MA1000LB PV-MA1000RB
形状 標準(長方形) 正方形(ハーフ) 台形(左用) 台形(左用)
公称最大出力 200W 100W 100W 100W
重量 17kg 9.0kg 11.0kg 11.0kg
外形寸法(W×D×H) 1657×858×46mm 843×858×46mm 1297×858×46mm 1297×858×46mm
希望小売価格(税込み) 13万4400円 7万2765円 7万9380円 7万9380円
ワット単価 672円/W 728円/W 794円/W 794円/W

単結晶シリコン型太陽電池セルを採用したということで、高い変換効率が期待されるところですが、三菱電機からは変換効率が発表されていません。そこでモジュールの大きさと発電容量から計算すると、モジュール変換効率は14%になりました(同社の多結晶シリコン型は13.4%)。この値は、「[製品比較]太陽光発電モジュール」を見てもわかるように、多結晶シリコン型でも同程度のものがあり、それほど高い変換効率とはいえません。もちろん変換効率は、特定の環境下で計測した最大出力がベースになっているため、この値だけに注目してすべてを判断するのは正しくありませんが、「単結晶だから変換効率が高い」と単純に評価することはできないレベルでしょう。

なお、単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュールは、従来の多結晶シリコン型と同様、背面にプロテクション・バーを装備したことで、積雪1.5mの多雪地域まで設置でき、さらに3層構造のバック・フィルムや耐蝕性メッキを施したフレームやネジ類の採用により、塩害地域でも標準品でカバーできるとしています。標準品で幅広い地域に対応できるのは、三菱電機の太陽光発電システムの特徴の1つです。

単結晶シリコン型太陽電池モジュールの投入については、2010年3月4日公開の太陽生活ニュース「三菱電機、従来品と比べて約3%の出力向上を実現した太陽電池モジュールを発表」でも述べているように、すでに販売計画を発表していたものです。今回の単結晶型モジュールの販売によって、三菱電機は多結晶型と単結晶型の2つのラインアップを持つことになります。

(2010/8/10 公開)

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