太陽生活ニュース

2011年9月20日(火) 15時58分 公開

大和ハウス工業、太陽光発電システム搭載のスマートハウス「スマ・エコ オリジナル」を発売

大和ハウス工業は、家庭用リチウムイオン蓄電池、HEMS、太陽光発電システムを搭載したスマートハウス「スマ・エコ オリジナル」の販売を開始すると発表した。2012年3月末までで300台の販売を目指している。

スマ・エコ オリジナル搭載の戸建住宅例

スマ・エコ オリジナル搭載の戸建住宅例
戸建住宅「xevo」に対して2.5kWhの家庭用リチウムイオン蓄電池、太陽光発電システム、独自開発のHEMS「D-HEMS」を組み合わせたもの。(写真提供:大和ハウス工業)


スマ・エコ オリジナルは、戸建住宅「xevo」に対して2.5kWhの家庭用リチウムイオン蓄電池、太陽光発電システム、独自開発のHEMS「D-HEMS」を組み合わせたもの。価格は392万1750円(家庭用リチウムイオン蓄電池:162万1200円、D-HEMS:27万9300円、太陽光発電システム(3.5kW):57万7500円/kW)。

平常時の昼間は、電力使用量を削減するために、太陽光発電システムで発電された電力を家庭内で使用し、余剰電力を電力会社に売電する。また夜間は、安価な深夜電力を蓄電池に蓄え、その電力を昼間にリビングやダイニングなどの照明や家電に優先的に利用することで、電力会社から送電される電力をできる限り使わないようにする。これにより、電力会社から購入する電力を最大2kWh低減することができるということだ。

非常時には、自動的に蓄電池からの放電に切り替えが行われ、特定の照明や家電製品に電力を供給する。また太陽光発電システムが発電している間は、充電しながら給電することも可能。満充電の場合、1部屋分の照明+テレビ+冷蔵庫+扇風機を同時使用した場合、約5時間45分連続運転ができるとしている。

スマ・エコ オリジナルの平常時と停電時の電力供給パターン

スマ・エコ オリジナルの平常時と停電時の電力供給パターン
平常時は、夜間に蓄電池に充電した電力を利用するなどして、電力会社から購入する電力を最大2kWh低減することができる。また停電時には太陽光発電システムや蓄電池からの電力を使用することで、特定の照明や家電製品の利用を可能にする(図提供:大和ハウス工業)


家庭用リチウムイオン蓄電池の制御は、独自開発のHEMS「D-HEMS」で行われる。電力をどの時間帯に充電し、いつ放電するかを、経済メリットが出るようコントロールする。D-HEMSは、蓄電池と分電盤に設置したセンサーと合わせて家庭内のエネルギー・マネジメントを行う。エネルギーの利用状況の確認や蓄電池の制御は、iPad 2で行える。大和ハウス工業によれば、iPad 2による電力の使用状況の「見える化」により、家庭での自発的な節電行為の効果として、年間約10%の使用量削減が見込まれるとしている。

D-HMESのモニタに採用されたiPad 2

D-HMESのモニタに採用されたiPad 2
D-HEMSはiPad 2をモニタに採用しており、iPad 2を介して蓄電池の制御などが行える。(写真提供:大和ハウス工業)


大和ハウス工業は、今後、エアコンやエコキュート、エネファームなどの家電・設備機器もD-HEMSの対象に加え、蓄電池の系統連系も含めたエネルギーの最適制御システムに拡張していき、スマートハウスの可能性を広げていく予定という。

《太陽生活ドットコム 小林》

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