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品評#3 オーエス モバイルソーラーユニット

省エネに役立つ製品を実際に使って評価しちゃう「省エネお役立ち品評会」。第3回は、オーエスのモバイルソーラーユニット「GSR-110B」(写真)を取り上げます。モバイルソーラーユニットとは、シート状の太陽電池(ソーラー・シート)で充電が可能な持ち運びができるバッテリ・ユニットです。省エネというよりは、災害時・緊急時の電源という感じですが、聞くところによれば、震災の影響などで、ご家庭でもこうした災害への備えをする人が増えたとか。万一の備えには心強い一品です。

モバイルソーラーユニットの価格は単体で29,800円、LEDランタンやUSB携帯充電器、USBハブがセットになった緊急災害セットで31,800円です。amazonやヨドバシカメラなどでも取り扱っています。

モバイルソーラーユニット「GSR-110B」

モバイルソーラーユニット「GSR-110B」
富士電機製のシート状太陽電池FWAVEを採用しており、本体に太陽電池を巻き取ることが可能。

ソーラー・シートを引き出し内蔵バッテリに充電

シート状の太陽電池は、富士電機製のFWAVEを採用しています。FWAVEはフィルム状のアモルファスシリコン太陽電池のため、持ち運ぶ際は本体ケースに巻き取ってしまうことができます。本体ケースには、バッテリ(24Wのニッケル水素電池)が内蔵されており、ソーラー・シートで発電した電気をここに充電。夜でも携帯電話の充電や、照明用の電源として使えます。

充電方法は簡単。ケースからソーラー・シートをズルズルと引き出して、本体横のスイッチをオンにするだけ。ソーラー・シートが発電し、内蔵のバッテリに充電が開始されると、本体横のLEDが緑色で点滅します。ただし、スイッチをオンにするのを忘れてしまうと、いつまでたっても充電されないので要注意。バッテリが満充電になると、本体横のLEDが消えるので、これで確認できます。また内蔵バッテリの充電状況は、本体横にある「STATUS CHECK」ボタンで確認できます。ボタンを押して、LEDが緑色に点灯すれば残量が十分にあること、赤色に点灯すれば残量が少なく充電が必要であることを意味します。

なお別売のACアダプタを使って充電することも可能です。計画停電などの場合は、事前にバッテリにACアダプタで充電しておくとよいでしょう。

モバイルソーラーユニットの主な仕様
商品名 モバイルソーラーユニット
型式 GSR-110B
外形寸法(W×D×H) 510×130~1000×114mm
重量 約3.0kg
ソーラー・シート 16Wアモルファス太陽光発電シート
内蔵バッテリ 12Vニッケル水素電池(2.0Ah)
内蔵バッテリ充電時間 約5時間
出力電圧 DC11.0~15.0V
最大出力電力 32W(ソーラー・シート併用時)/24W(内蔵バッテリのみ)
付属品 USB出力アダプタ、連結ケーブル

ソーラー・シートで充電開始、携帯電話に充電してみた

本体の重さは約3kg。持ってみると、見た目よりも軽く感じます。この程度の重さならば、災害時やキャンプなどの際に持ち歩くのもさして苦にならないでしょう。

さあ、それでは充電開始! 前述のとおり操作はいたって簡単。太陽の光がさんさんと当たるところでソーラ・シートをいっぱいに引き出し、スイッチをオンにするだけ。快晴なら、5時間程度で内蔵バッテリは満充電に。ただ、時間とともに太陽の位置は変わるので、長時間の充電では、周りに影を作りそうな障害物や樹木などがないところを選んで置きましょう。

充電後の収納も簡単。ソーラー・シートのハンドルを引くと、巻き取り機構のストップ機能が解除されて、スルスルと本体に巻き取られます。

バッテリに充電した電気を使うには、本体横のシガーソケットにUSB出力アダプターを差し、ここにUSB機器を接続して、本体のスイッチをオンに。内蔵バッテリの出力は24Wとそれほど大きくないので、携帯電話の充電やUSB接続の扇風機を動かせる程度です。ためしに携帯電話を充電してみました。(当然ですが)しっかりと携帯電話を満充電にできました。

モバイルソーラーユニットで携帯電話を充電

モバイルソーラーユニットで携帯電話を充電
モバイルソーラーユニットの内蔵バッテリから携帯電話に充電してみたところ。緊急災害セットに付属のUSB出力アダプターとUSB充電ケーブルで充電できる。

なお、ソーラー・シートでの発電と、内蔵バッテリと組み合わせれば、最大32Wまで電気が使えるそうです。これなら、小型のテレビなども使えそうですね。

震災後の停電で、みなさんが困ったことの1つが、携帯電話の充電だったそうです。携帯の基地局は生きていて、本当は携帯で話せるのに、バッテリがなくなって、通話不能な人が続出したとか。また最近の携帯電話は、ワンセグテレビやFMラジオなどを内蔵しています。万一の災害時、携帯電話は貴重な連絡手段、情報源になるということです。

本格的な災害対策向けの太陽光発電システムに比べると、モバイルソーラーユニットはバッテリの容量もあまり大きくなく、ソーラー・シートの最大出力も16Wと小さなものです。逆にその制限ゆえに、比較的小型で持ち運びやすく、比較的安価です。最近の電気機器は省電力になっており、24W程度の出力でも扇風機やポータブルDVDプレイヤーなどいろいろなものが使えます。災害時や計画停電時などの備えとして、一台持っていると安心かもしれません。個人的には、キャンプの際の音楽プレイヤーの電源として便利かもと思っています。

《太陽生活ドットコム 小林》

(2011/7/21 公開)

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