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よくある質問

「キロワット」「メガワット」などワットの単位がわかりません

太陽光発電システムのカタログでよく見かける単位としてkW(キロワット)というのがあります。本サイトの記事でも、何度も出てきている単位です。また新聞などを読んでいると、「メガワット」とか、ときには「ギガワット」という単位を見かけることもあります。これらはいったいどんな関係になっているのでしょうか。

ワット(W)は電力を表す単位

kW(キロワット)のおおもとになっているのはワット(W)という単位です。このワットは電力の単位です。でもこの電力というのがわかりにくいですね。たとえていえば、電力というのは、蛇口から出る水の流れのようなものです。蛇口の口径が大きければ水の流れは大きく、口径が小さければ水の流れは小さいですね。

「ワット」といわれて一番身近なのは、白熱電球でしょう(年代にもよるかもしれませんが)。白熱電球には、「100W」や「60W」「40W」などの種類があります。この100とか40という数値が、蛇口の口径とか水の流れの大きさに相当するもので、数字が大きければそれだけ多くの電気が流れますし、小さければ電気の流れも少なくなります。間違えてはいけないのは、「使う電気の量」ではないことです。蛇口が細くても、長時間蛇口を開けっぱなしにしていれば、そこから流れ出る「水の量」は大きくなります。このように使った水の量を測るには、水流に時間を掛け算しないといけません。これと同じように、使った電気の量を測るには、ワットに時間を掛け算します。電気料金の明細書に表記されるキロワット・アワー(kWh)という単位がこれです(WとWhの違いについては別の記事で詳しく説明します)。

1キロワットは1000ワット

国の太陽光発電設置の補助金は、「キロワットあたりいくら」(2011年度はキロワットあたり4万8000円)で決まります。このキロワット(kW)は、1000Wのことです。つまり100Wの電球10個分が1kWになります。

1kWは1000W

1kWは1000W

日本の住宅向けに設置されるソーラー・パネルの平均出力は4kW程度だといわれます。4kWのソーラー・パネルが100%発電したとすれば、4kWの電気を作れるわけですから、これは4000W、100Wの電球なら40個分の電気が作れる能力ということになります。少々子供じみていますが、「100Wの電球何個分」と考えると、なんとなくイメージしやすくなりますね。

1メガワットは1000キロワット、1ギガワットは1000メガワット

住宅用太陽光発電の話ではまず見かけませんが、新聞の大規模な太陽光発電所の記事などでは、「メガワット」や場合によっては「ギガワット」という単位が使われます。メガワットはMW(Mega Wattの略)、ギガワットはGW(Giga Wattの略)と表記されることもあります。

1ワットの1000倍が1キロワットだったように、1キロワットの1000倍が1メガワット、そのさらに1000倍が1ギガワットです。1000倍というのは、ゼロを3つ付けることですからに、これらの関係を図にすると次のようになります。

ワット(W)、キロワット(kW)、メガワット(MW)、ギガワット(GW)の関係

ワット(W)、キロワット(kW)、メガワット(MW)、ギガワット(GW)の関係

さすがにメガワット以上になると、「100ワットの電球」に換算しても、ピンときません。

大きい単位から、一段小さい単位にするときには、このように1000倍(ゼロを3つ付ける)わけですが、逆に小さい単位から大きい単位にするときには、1000分の1にします(ゼロを3つとります)。

小さい単位から大きい単位に変えるときにはゼロを3つとる

小さい単位から大きい単位に変えるときにはゼロを3つとる

400万キロワットって何だ?

このように、1000キロワット以上の値は本来なら1段上のメガワットで、1000メガワット以上ならギガワットで表記できるわけですが、困ったことに新聞などでは、「400万キロワット」などという表記が普通に使われています。これはいったい何でしょうか? 結論からいえば、前述の方式に従って、400万キロワットは4000メガワットであり、4000メガワットは4ギガワットです。

400万キロワットは4ギガワット

400万キロワットは4ギガワット

では新聞は、どうして素直に「4ギガワット」と表記してくれないのでしょうか? これは、比較するうえでは単位がそろっていたほうが理解しやすいためだと思われます。

たとえば住宅用ソーラー・パネルの平均出力は4キロワットだと述べました。400万キロワットは、この100万倍ですね。つまり400万キロワットとは、住宅用ソーラー・パネルの100万世帯分の出力だということがすぐにわかります。しかし「4ギガワット」といわれてしまうと、単位が違うので、これが4キロワットの何倍だかすぐにはわかりません。メガやギガを使うべき大きい値なのに、キロワットを使うのはこういった理由です。いっぱんに産業用の機器や電力の話をする場合は、ほとんどの場合、キロワットという単位を使います。

やっかいな問題ですが、上の図のように変換できるので、けたの点の位置を頭のなかで想像できるようになれば、暗算で単位を変換できるようになります。暗算が難しければ、上のような数字を紙に書いてみるとよいでしょう。

(2011/10/5 公開)

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