2012年9月4日(火) 14時9分 公開
カネカは、反射光の眩しさを抑えたソーラー・パネル「防眩(ぼうげん)モジュール」を開発、一般住宅向けとして試験販売を開始した。2013年春からは、本格的に販売を開始する予定。
カネカはこれまで、非結晶系シリコン太陽電池と薄膜多結晶シリコンを組み合わた薄膜シリコンハイブリッド型による瓦一体型モジュール「VISOLA(ヴィソラ)」ならびにスレート瓦専用モジュール「SOLTILEX(ソルティレックス)」などを展開してきた。どちらも耐風性や防水性など屋根瓦と同等の性能を持ち合わせていることから、瓦の代わりとして利用できる。
しかしこれら瓦一体型モジュールを屋根の北面に設置した場合、ソーラー・パネルによる反射光が眩しいなどの理由から、近隣住民とトラブルになる可能性がある。北面の発電効率が低いこともあり、北面にはソーラー・パネルを設置しないのが一般的ではあるが、建材一体型(瓦一体型)のソーラー・パネルの場合、北面のみ設置できないことによる意匠性の低下が懸案となっていた。今回開発した防眩モジュールにより反射光が減少することから、北面に設置した場合でも近隣への反射光の問題を低減でき、屋根全体の意匠性を向上させることが可能になった。
今回、まずVISOLAへの展開を行い、その後、ほかの商品へも展開していくという。
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。