太陽生活 > 仕様比較>[製品比較]パワーコンディショナ

[製品比較]太陽光発電システム各社の保証内容比較(2010年7月版)

 この記事より新しい太陽光発電システム各社の保証内容比較が公開されています。以下のリンクからご参照ください。

特集:ソーラー・パネルだって故障や不具合が起こります!」で解説しているように、工業製品である太陽光発電システムは、故障することもありますし、少なからずメンテナンス(点検など)も必要なものです。長期間にわたって利用する製品なので、サポートや保証についても十分に確認したうえで購入を決めるようにしましょう。

モジュールの保証期間は最低でも10年提供

太陽光発電モジュールに10年以上の出力保証(→用語解説)をつけないと、国からの補助金を受けるための認定条件を満たしません。そのため、国内で住宅向けとして販売されているほとんどの太陽光発電モジュールには、最低でも10年間の出力保証がつけられています。ただしメーカーによっては、モジュール以外の部品、例えば発電モニタの製品保証期間が1年や2年であったり、接続箱や接続ケーブルの保証期間が異なっていたりする場合があります。

なおメーカーによっては、購入時に明示的に申し込みを行わないとメーカー保証を受けられない場合があります。これは、メーカーが認定した販売店・施工業者以外の施工については保証対象としないという理由からだと思われます。通常の販売店・施工業者に工事を依頼した場合、この点が問題になることはない(問題なく保証を受けられる)はずですが、万が一のこともあるので、一応念頭には置いておいてください。

災害補償の有無を確認

住宅が火災にあったり、自然災害にあったりして、ソーラー・パネルなどが正常に機能しなくなる場合もあるでしょう。このような災害時の補償制度を用意しているメーカーがあります。具体的には、京セラとサンテックパワージャパン、ソーラーフロンティア、ホンダソルテックが無償で災害補償を提供しています。またこれら以外のメーカーでも、有償で災害補償制度を用意しているところがあります。補償範囲に若干の違いはありますが、基本的に火災と自然災害(一部を除く)で太陽光発電システムが正しく機能しなくなった場合に、その修理費用などを補償するというものです。

ただし家屋向けの火災保険の中には、ソーラー・パネルを屋根の一部とみなして、火災時や自然災害時にソーラー・パネルも補償対象に入れるものがあるようです。ソーラー・パネル・メーカーがどのような補償制度を用意しているかを確認するとともに、住宅がすでに加入している火災保険の内容について、事前に保険会社に確認しておくとよいでしょう。

ここではソーラー・パネル・メーカーが提供している保証内容を一覧にしましたが、販売店や施行業者が独自に提供している災害補償サービスや点検サービスなどもあります。こちらについては、販売店や施行業者などに直接確認してください。

太陽光発電システム各社の保証内容

メーカー メーカー保証期間 申し込みの有無 定期点検サービス 災害補償 災害補償の内容 Webページ
京セラ 10年(モジュールなど)/1年(ソーラー発電モニタ) 不要(ただし定期点検を受けることが条件) 1年(無償)/4年、8年(有償) 10年保証制度(無償) ・10年間、火災や自然災害での損害を補償
サンテックパワー 25年(モジュール)/10年(パワーコンディショナなどの周辺機器)/2年(発電モニター) サンテックパワー総合補償制度は販売店単位付帯 サンテックパワー総合補償制度に1年目/3年目無償対応あり。そのほか随時有償で対応 サンテックパワー総合補償制度(有償) ・10年間、火災、落雷、雪災、風災、水災などによる災害に対して、1回の事故につき200万円までを補償
・10年間、完成引渡し後に設置箇所の瑕疵により、雨漏りが発生し、修繕が必要となった屋根に対して200万円を上限に修繕費を補償
三洋電機 10年(モジュールなど)/2年(発電モニター) 必要 自然災害補償制度(有償) ・10年間、自然災害などにより機器に損害があった場合に300万円を上限に修繕費を補償
シャープ 10年 必要 SUNVISTA総合保障制度(有償) ・10年間、自然災害などにより機器に損害があった場合に200万円を上限に修繕費を補償
・10年間、建物が火災・ 台風・水害などで20万円以上の被害に見舞われた場合、お見舞い金として最大50万円を支払い
ソーラーフロンティア 20年(モジュール)/10年(パワーコンディショナなどの周辺機器) 必要(定期点検を受けることが条件) 1年/5年/9年を推奨(有償) 災害補償制度/災害お見舞金制度(無償) ・10年間、自然災害などにより機器に損害があった場合に200万円を上限に修繕費を補償
・10年間、建物が火災・ 台風・水害などで被害に見舞われた場合、20万円以上の被害額でお見舞い金として5万円、100万円以上の被害額で10万円を支払い
東芝 10年(モジュールなど)/1年(発電モニター) 必要
長州産業 10年 必要 自然災害補償制度(無償) ・10年間、自然災害などにより機器に損害があった場合に200万円を上限に修繕費を補償
ホンダソルテック 10年 必要 10年間長期特別保証制度(無償) ・自然災害などにより機器に損害があった場合に修繕費を補償
三菱電機 10年(モジュール)/2年(パワーコンディショナなどの周辺機器) 必要 点検/清掃制度(有償) 災害補償制度(有償) ・10年間、自然災害などにより機器に損害があった場合に200万円を上限に修繕費を補償
※「-」の項目は「なし」または「不明」です。
 2010年7月末の調査結果です。

(2011/3/29 更新)

更新履歴

  • ソーラーフロンティアのメーカー保証期間を「10年」としていましたが、「20年(モジュール)/10年(パワーコンディショナなどの周辺機器)」の誤りでした。お詫びして訂正させていただきます。(2011/3/29)