戸建てか、集合住宅かにかぎらず、日照のあるところなら、どこでも太陽光発電自体は可能です。
ただし、個人を対象にした太陽光発電システムの導入時の補助金や、売電のための電力会社との系統連携(→用語辞典)は、購入した太陽光発電システムをあくまで個人で所有し、発電した電気も個人で使用することを前提としています。マンションなどの集合住宅であっても、屋上に設置した太陽光発電モジュールの一部を各戸の個人がそれぞれ所有し、そこから各戸に別々に配線されている場合は戸建て住宅と同様の扱いになりますが、これは設計時点から対応した新築マンションでないと難しいでしょう(当初からこのように設計され、販売されるマンションも現れてきています)。残念ながら、既築の分譲マンションでは、現行のルールの下での太陽光発電システムの設置は容易ではありません。
個人が所有する戸建て住宅なら、補助金を受けて太陽光発電システムを設置し、電力会社と系統連携することが可能です。ただし、設置に見合う発電効果が得られるかどうか(設置によって経済的なメリットが得られるかどうか)は、住宅の状況などにより異なります。
例えば、屋根が日陰になる時間が長く、十分な日照が得られない、屋根の方角や形状が悪く十分な出力の発電モジュールを設置できない、屋根や家が老朽化しており、補強工事などに多大な費用がかかる、などです。業者にもよりますが、発電シミュレーションの結果で、設置費用の回収に20年以上かかると考えられる場合、「設置は推奨できない」と回答される場合があります。このような場合でも依頼すれば設置はできますが、それによって経済的なメリットを受けられるかどうかはわかりません。
(2009/11/13 公開)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。