長野県飯田市は、飯田市、おひさま進歩エネルギー株式会社、飯田信用金庫による官民協働事業の一環として、太陽光発電システムを初期投資なしで設置可能にする「おひさま0円システム」の募集を開始しました。
この施策は、おひさま進歩エネルギーが、3.5kW程度の太陽光発電システムを飯田市内の住宅に設置して、住宅所有者が毎月1万9800円を9年間支払うことで、初期投資なしに太陽光発電システムの導入を可能にするというものです。余剰電力の売電は、住宅所有者の収入となるため、節電により売電量を増やすことで、実質的な月々の支払額を減らすことができます。また10年目以降は、太陽光発電システムが譲渡されるため、売電収入のすべてが住宅所有者のものとなります。
飯田信用金庫は低金利でおひさま進歩エネルギーを支援し、飯田市は補助金相当額の財政支援を行うということです。ただし、一般的な個人での購入とは異なるため、おひさま0円システムで太陽光発電システムを導入する場合には、国からの補助金は受けられません。
募集件数は30件。2010年1月4日~1月31日までの募集期間内の申し込みの中から、条件に合う住宅を30件選定するということです。
太陽光発電を始めたくても、小さくない設置コスト(200~300万円)が負担となって、なかなか設置を決断できない人も多いでしょう。今回の飯田市の取り組みは、こうした設置のハードルを下げてくれる非常にユニークな取り組みだといえます。ぜひとも今回の取り組みが成功して、同様の取り組みが全国に広がることを期待したいところです。
(2010/1/5 公開)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。