サンテックパワージャパン株式会社は、変換効率を向上させた屋根置型の単結晶型シリコン太陽電池モジュール「オン・ザ・ルーフ」4モデルを2010年3月から順次販売すると発表しました。
オン・ザ・ルーフの新モデル(写真提供:サンテックパワージャパン)
左から標準モジュールのSTP190S-24/Ad+、ブラックレーベルのSTP185S-24/Adb+、ハーフサイズのSTP095S-12/Jd+。
新モデルは、単結晶セルの対角を従来製品の150mmから165mmに拡大することで面積を4%拡大、さらに電極の接続方法を見直すなどして、変換効率の向上を実現したとしています。これらにより、従来と同サイズの標準モジュールとの比較において、出力を約5.5%向上させたということです。変換効率は、今回発表したモデルの中で最も高い「STP190S-24/Ad+」で、14.9%を実現しています。現時点の一般的な多結晶型シリコン太陽電池モジュールの変換効率は、高くても14%程度なので、1%ほど高いことになります。
旧製品と新製品のセル形状の比較(写真提供:サンテックパワージャパン。写真加工:編集部)
写真は新製品のセル。写真の中の赤線は旧製品の外形である。新製品の対角が拡大され、面積が増えていることがわかる。
今回発表した4モデルの内訳は以下のとおりです。今回新たに標準モジュールの約半分のハーフモジュールをラインアップに加えたことで、多様な形状の日本の屋根に対応可能になったとしています。
サンテックパワーの新「オン・ザ・ルーフ」4モデルの内訳 | |||
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製品名 | 変換効率 | モジュールサイズ | 販売時期 |
STP190S-24/Ad+ | 14.9% | 標準サイズ | 3月予定 |
ブラックレーベルSTP185S-24/Adb+ | 14.5% | 標準サイズ | 近日 |
STP095S-12/Jd+ | 14.37% | ハーフサイズ | 4月予定 |
ブラックレーベルSTP090S-12/Jdb+ | 13.6% | ハーフサイズ | 4月予定 |
なおサンテックパワーでは、オン・ザ・ルーフ・シリーズに対して25年の保証を付けています。モジュール製品の問題で規定値に発電量が満たない場合、モジュールの追加・交換などにより不足分の電力を補填するとしています。一般的に太陽電池モジュールの保証期間は10年程度なので、より長期間に渡って保証が受けられる点はオン・ザ・ルーフ・シリーズのメリットといえるでしょう。
サンテックパワーの太陽光発電システムは、同社製品の販売店や家電量販店のヤマダ電機で購入できます。
(2010/2/22 公開)
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