東洋エクステリア株式会社は、太陽光発電システムを搭載可能とするカーポートを2010年秋より市場に投入すると発表しました。なお商品名、仕様、価格などの詳細は現時点では未定ということです。
同社によれば、カーポートは住宅に比べて屋根の位置が低く、太陽光発電パネルの施工やメンテナンスが容易というメリットがあるいうことです。ただしこれは、逆にいえば、カーポートの屋根は、周囲の障害物の影に入りやすいということでもあります。
住宅の屋根の形状や大きさ、保証・品質の問題から、太陽光発電システムの設置が難しいケースであっても、カーポートの屋根に太陽光発電パネルを設置して、太陽光発電システムの導入が可能になるケースがあるということです。住宅の屋根への設置がどうしても不可能だが、カーポートなら設置可能という状況は、一般的かどうかはわかりませんが、そのようなケースもあるでしょう。
また住宅の屋根とカーポートの両方に太陽光発電パネルを設置することで、より多く発電したいという要望にも応えられるとしています。すでに太陽光発電システムを設置している場合は、同じメーカーの太陽光発電パネルを設置することで、パワーコンディショナーやモニタなどの共有化が図れるため、設置コストも抑えられるとされています。
たとえば、戸建住宅の平均的な発電容量である約3.5kWに、カーポート分の約2kWを追加することで、約5.5kWの合計発電容量が得られ、予想年間発電量は5590kWhに達します。一世帯あたりの年間の消費電力は4734kWhと試算されていますから、カーポートの屋根も活用すれば、「光熱費ゼロ」住宅の実現がより容易になります。
今後、プラグインハイブリッド車や電気自動車が普及したときには、駐車場のスペースを活かして、このような発電設備から自動車に充電する時代がやってくるのかもしれませんね。
(2010/5/26 公開)
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