太陽光発電システムなど、エネルギーを生産するシステムのライフサイクル(製造から廃棄まで)を通して投入させるエネルギー量が、システムによって発電されるエネルギーにより回収されるまでの期間のこと。EPTが短いほど、効率よく自然エネルギーを活かせることになります。
EPTは、太陽光発電の製造などに投入するエネルギーが、発電によって何年で回収できるかを示します。以下のように、太陽光発電の製造から廃棄までに必要な投入エネルギーを、1年間で発電するエネルギーで割ることで求められます。
EPT = ライフサイクルを通して投入されるエネルギー ÷ 1年間に生産されるエネルギー
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によれば、太陽電池のEPTは下表のように種類や生産規模によって異なるということです。年産規模100MW、屋根一体型の場合、多結晶シリコンで1.4年、アモルファスシリコンで1年と試算しています。
太陽電池の種類別EPT | ||||||
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生産規模 | 多結晶シリコン | アモルファスシリコン | CdTe-CdS系太陽電池 | |||
屋根設置型 | 屋根一体型 | 屋根設置型 | 屋根一体型 | 屋根設置型 | 屋根一体型 | |
10MW | 2.4 | 2.1 | 2.2 | 1.8 | 1.7 | 1.8 |
30MW | 2.2 | 2 | 1.7 | 1.5 | 1.4 | 1.4 |
100MW | 1.5 | 1.4 | 1.1 | 1 | 1.1 | 1 |
(単位:年)
出典:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
(2009/9/18公開)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。