家庭内の冷暖房や給湯、調理などのすべてのエネルギーを電気でまかなう住宅のこと。
オール電化住宅は、エコキュート(ヒートポンプ技術により、空気の熱を使って効率よくお湯を沸かす装置)や電気給湯器、IH調理器(IHクッキング・ヒーター)、エアコン、床暖房システムなどを組み合わせることで、家庭内のすべての熱源を電気でまかないます。そのため、ガスの契約は不要で、毎月の基本料金も支払う必要がなくなります。ガスを使わない分、電気の消費量は増えますが、ガスや灯油に比べて給湯にかかる光熱費が安いというメリットがあります。電気料金が安い深夜電力を利用してお湯を沸かすなどすることで、光熱費をさらに安価にすることも可能です。
オール電化住宅では、室内でガスや石油を利用しないことから、一般に安全性が高いといわれています。また火災の危険性が低いことから、住宅ローンの金利優遇が行われたり、火災保険の特別割引を行ったりする銀行や保険会社があります。
エコキュートの例
エコキュートは、ヒートポンプ・ユニット(写真左)と、わかしたお湯をためておく貯湯タンク・ユニット(写真右)の2つで構成される。左上は室内に設置するモニタ(写真提供:日立)
IHクッキングヒーターの例
IHクッキングヒーターは、電気で磁力線を発生させ、鍋やフライパンの内部に渦電流を発生させて、それ自体が熱を発生するようにした調理機器。火を使わないので不完全燃焼などの事故がなく、火事も起こりにくい、こまかな温度調節が可能などの特徴がある(写真提供:日立アプライアンス)
(2010/3/15 更新)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。