CIS太陽電池の発電の仕組み
CIS太陽電池は、電極ではさんだCIS化合物層(厚み2~3μm)が光を受けることで発電を行う仕組み。
銅(Cu)、インジウム(In)、セレン(Se)元素からなる化合物半導体の薄膜を利用して発電する太陽電池。
化合物半導体を薄く塗布するCIS太陽電池は、発電層の厚さを2~3μmと薄くできることから、材料コストを低く抑えられます。また製造時に投入されるエネルギー量が少なくて済むことから、太陽光により発電されるエネルギーで回収されるまでの期間を示す「EPT=エネルギー・ペイバック・タイム」を、シリコン型太陽電池の6割に短縮できるとしています。シリコン型太陽電池の急速な普及で、原料シリコンが急騰したことから、シリコンを用いない太陽電池として注目を集めています。またCIS太陽電池は、温度が高くなっても変換効率が低くならないという特長があるため、夏場でも安定した出力を得ることができます。
原料は一部異なりますが、CIGS太陽電池と同様の特徴があります。
欠点は、結晶型シリコン太陽電池と比較すると、面積当たりの出力(変換効率)が低いことです。より効率の高いモジュールと同じ発電出力を得るためには、より広い面積が必要になります。
CIS太陽電池は、昭和シェル石油グループの昭和シェルソーラーが開発・販売しています。
(2009/7/17公開)
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