太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する発電方式のこと。ソーラー発電とも呼ばれます。
太陽の光エネルギーを受けると、直流電流を発生させる太陽電池と呼ばれる装置を、屋根などに設置して発電を行います。この太陽電池で発電した直流の電気を交流に変換すれば、電力会社から供給される通常の電気(商用電力)と同様に家庭内で利用できるようになります。ただし、太陽電池自体には電気を蓄える能力はないため、余った電力を電力会社に売ったり(売電)、夜間など発電していないときに電力を電力会社から買ったり(買電)する必要があります。日照のある昼間、発電量が消費電力を上回れば、余った電力を電力会社に売ることができます。逆に、発電ができない夜間や、発電量が少ない朝夕や曇り、雨の場合で、発電量より消費電力のほうが大きければ、電力会社から不足分の電力を買うことになります。
太陽電池の大きさや、日照条件などの設置環境、消費電力量によって異なりますが、一戸建て住宅の屋根に搭載可能な太陽電池で、年間の買電、売電を同程度にしたり、節電を進めることで売電を優勢にしたりできます。
太陽光発電は、太陽光エネルギーを利用するために無尽蔵に生成可能で、発電の際に地球温暖化の原因といわれる温室効果ガス(二酸化炭素)や公害物質を排出しないため、新世代のエネルギー源として期待されています。そのため日本政府は、住宅用の太陽光発電システムの導入時に補助金を与える制度を2008年に復活させました。また太陽光発電による電力の売電価格を、買電価格の2倍とする制度の導入が検討されています。経済産業省によれば、これらの支援策により、国内における太陽光発電の導入量は、2020年には2005年の20倍になると試算しています。
(2009/7/17公開)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。