電気の使用量を昼間と夜間に分けて計算するシステムのこと。深夜電力メニューなどとも呼ばれます。
電力会社によって時間帯別電灯契約の料金体系などは異なりますが、夜間の電気料金を昼間の3分の1程度と割安に設定する一方、昼間の電気料金は1割程度高くなるというものです。
たとえば東京電力の「おトクなナイト8」という時間帯別電灯契約の場合、午後11時から翌朝の午前7時までが夜間時間帯として9.17円/kWhと安くなる一方、午前7時から午後11時までは28.07円/kWh(第2段階料金の場合)と通常の電気料金よりも高くなります(電気料金は電気使用量に応じて変わります。下表を参照ください)。ちなみに、東京電力の一般の家庭で最も多い契約の従量電灯B契約の第2段階料金は、22.86円/kWhとなっています。
東京電力の時間帯別電灯契約の電気料金 | ||
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料金段階 | 通常料金(従量電灯B) | おトクなナイト8 |
第1段階料金(120kWhまで) | 17.87円 | 21.87円 |
第2段階料金(120kWh~300kWh) | 22.86円 | 28.07円 |
第3段階料金(300kWh超過) | 24.13円 | 29.64円 |
夜間時間 | - | 9.17円 |
時間帯別電灯契約を利用すると、昼間の電気代が高くなるので、昼間に多くの電気を使うと不利になります。しかし太陽光発電システムを設置すると、昼間は太陽光で発電した電気が使えるようになるため、料金の高い電気の使用量を抑えることができます。時間帯によって電気料金が大幅に違うため、家族構成や生活パターンなどをよく検討する必要があります。しかし昼間の買電を抑えられる太陽光発電システムと、時間帯別電灯契約は比較的相性がよいといえます。太陽光発電システムを設置したときには、時間帯別電灯契約に変更して、電気の使い方を工夫することで、電気料金を大幅に削減できる可能性があります。
(2009/12/21公開)
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