太陽光発電システムを設置したときに、どの程度の発電量を見込めるかを推測して、太陽光発電によって電気代がどのように削減されるか、導入費用を回収するまでに何年程度かかるのかを計算するシミュレーション・ソフトウェアのこと。
いくつかのメーカーでは、以下のようにユーザーが簡単にどの程度の発電量が得られるのかがわかる発電シミュレーション・サービスをWebサイトで公開しています。
この発電シミュレーション・サービスは、設置するソーラーパネルの発電容量などを、素人であるユーザーが推測して入力するものなので、あまり正確な結果は得られません。あくまでも購入を検討する際の参考にするためのものです。
京セラの発電シミュレーション
居住地や現在の電気使用量、設置するソーラーパネルの発電容量などを入力すると、年間予測発電電力量や節約電気料金などが表示される。
より正確な発電量を推測するには、設置業者が屋根の広さや傾斜、影になるところがないかどうかなどの立地条件を確認し、何枚の太陽電池モジュールが設置可能かを見積もったうえで、メーカーが提供する専用のソフトウェアを利用します。こちらは現地調査を実施した設置工事業者が結果を教えてくれるはずです。
このように設置工事業者が行うシミュレーションのほうがより正確なはずですが、シミュレーションでは「省エネ努力による電力消費の削減」など、かなり裁量の余地が大きな要素もあるので、結果が絶対というわけではありません。あくまでも参考材料としてとらえてください。また施工業者によっては、できるだけ有利な条件を入力してよいシミュレーション結果を出し、太陽光発電システムの購入を促すような場合もあるとのことです。こうしたトラブルを避けるには、複数の業者から設置の見積もりをとり、工事金額だけでなく、シミュレーション結果についても比較することです。
発電シミュレーションに利用するソフトウェアは、太陽光発電システム・メーカーによって異なります。使用する情報が一部異なったり、計算方法が異なったりするため、変換効率やサイズが同じような太陽電池モジュールであっても、結果が異なることがあります。シミュレーション結果に不明な点や疑問点があるときは、遠慮なく担当者に確認しましょう。
(2010/11/19 公開)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。