道々トンボを見かけるようになりました。日によって気温が高い日もありますが、やっぱり秋なんですね……。このコラムでは、「食」にまつわることを取り上げることが多いわたしですが、あえて今回は「食欲の秋」ではなく「読書の秋」の方を取り上げたいと思います(笑)。
最近、マイクル・クライトン氏の「恐怖の存在」と武田邦彦氏の「偽善エネルギー」を読み終えました。どちらも、環境問題を題材にしています。「恐怖の存在」は小説なのでフィクションですが、多くの文献や資料に基づいていて、とても勉強になります。
読んで驚いたのは、偶然にもどちらの作者も環境問題に対して同じ考え方を持っていて、しかもそれが一般的な考えとはかけ離れた意見だったということです。これは、わたしが事前にそういう意見の持ち主だと知っていて本を選んだわけではなく、まったく偶然なんですよ。ちょっとだけ内容をお話しすると、地球は温暖化していないという主張です。えっ? でも、環境保護は大事だし、エネルギー問題も深刻なんじゃないの? そのとおり。本書では、そこはまったく否定していません。これから私たちが地球とどのように付き合っていくべきか、真剣に考えさせる内容でした。
たぶん、太陽生活ドットコムの読者やエネル簿ユーザーの方なら、ちょっと気になる内容だと思います。セットで読めば、環境問題についての理解や好奇心がさらに高まると思います。これから秋の夜長のお供にいかがでしょうか?
恐怖の存在
著者:マイクル・クライトン
出版社:早川書房
ISBN-13:978-4152086686
偽善エネルギー
著者:武田 邦彦
出版社:幻冬舎
ISBN-13:978-4344981485
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