残暑のせいか、テレビや新聞も暑さ対策の話題がなかなか尽きません。数日前も、家の中で涼しく過ごすための、工夫や特殊な加工を施した省エネ性の高い家を紹介をしていました。「省エネ性の高い家」というと、太陽光発電を思い浮かべる人も多いと思いますが、最近はそれだけではないようです。
なかでも注目されているのが、気化熱を使って涼を得る建築です。これは、雨水を含んだ特殊な繊維を天井の裏に這わせ、水が天井の温度を奪って蒸発することで、天井の温度を下げ、室温まで下げるというもので、外気温が30度であれば天井は25度、室内は27度程度にまで下げる効果があるといいます。これなら冷房を使わなくても大丈夫。まさに、現代式の打ち水です!
正直わたしは、日本の夏を電力なしで涼しく過ごすことなんて不可能だと思っていましたが、それはスイッチひとつの便利な生活に慣れてしまって頭が固くなっていたからなんですね。古人の知恵を借りれば、節電どころか電気をまったく使わなくても快適に暮らす方法はほかにもあるのかもしれません。
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