環境先進国ドイツ流、食の守り方

 ドイツに行くと数多くの風力発電の風車を目にすることができるといいます。環境保護の条法が国の基準法に加えられてすでに10年以上が経つ環境先進国のドイツ。この多くの風力発電機は、ドイツ国民が脱原発を選択した代わりに高い電力料金を支払うことを納得した証しなのでしょうか?

 ドイツでは風力発電以外にもたくさん環境意識の高さを感じることができるそうです。中でも農業は、ずいぶん昔から環境を意識したビオ農法という栽培方法が取り入れられてきました。ビオ農法とは、ビオダイナミック農法の略でバイオ農法とも呼ばれ、農薬や化学肥料を使わない有機栽培農法の1つです。ルドルフ・シュタイナーによって提唱された、太陰暦に基づく「農業暦」にしたがって種まきや収穫などを行う農法だとか。

 ビオ食品の需要が高いといわれるドイツですが、パンや、ジャガイモ、牛乳といった主要な食品以外は、ないがしろにされがちという厳しい声もあります。そんな批判が出るなんてドイツ人の環境に対する意識の高さを感じますが、ドイツでは国内食品の20%をビオ食品にするという目標を国として掲げているそうです。生産者側もこれを達成するために自らが消費者を育てなくてはいけないという意識があるといいます。

 世界的に景気が不安定な昨今、どこの国でも消費者は価格の安さに流されたくなるというのが正直なところではないでしょうか? ドイツでも例外ではないと思います。ビオ農法を選んだ生産者は、消費者の心を食い止めるための苦悩が絶えないだろうと察します。TPP参加を表明した安部政権の下、日本の農家から不安の声が上がっていますが、こういったドイツ農家の意識は日本の農家も学ぶところがありそうですね。食品は安さばかりが魅力ではないですから、日本の農家も前向きな気持ちで、わたしたち消費者を育ててほしいと思います。もちろん、わたしたち消費者側も食に対する学びの心を持っていたいですね。

(2013/4/5 公開)

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