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東芝、米サンパワー社製太陽電池モジュールを採用して住宅用太陽光発電システム事業に参入

2010年3月1日、東芝は、住宅用太陽光発電システム事業に参入することを発表しました。2010年4月1日から販売を開始し、2012年度には国内シェアの10%を目指すとしています。

太陽電池モジュールとしては、高効率の単結晶シリコン型セル(→ 用語解説)を使い、セル変換効率21.5%を実現した米サンパワー社製品を採用するとしています。複数のセルを組み合わせたモジュール・レベルの変換効率も16.9%あり、これは現在国内で販売されているモジュールの中でも最高レベルに位置しています(他社モジュールの変換効率については別記事を参照)。

東芝の太陽電池モジュール「SPR-210N-WHT-J」

東芝の太陽電池モジュール「SPR-210N-WHT-J」(写真提供:東芝)
単結晶型シリコン太陽電池を採用し、モジュール変換効率16.9%を実現した太陽電池モジュール。

今回発表された太陽光発電システムの内訳は以下のとおりです。

発表製品の内訳
製品名 型式 価格(税込)
太陽電池モジュール SPR-210N-WHT-J 14万7000円
パワーコンディショナ TPV-PCS0400A(4.0kW) 30万4500円
TPV-PCS0550A(5.5kW) 42万円
カラー表示器 TPV-CM001A-CM/TPV-CM001A-SU 9万9750円

SPR-210N-WHT-Jは、変換効率が高いことから、少ない枚数で大きな発電量を得ることが可能になります。ただ、太陽電池モジュールの形状が1種類しかなく、やや大きめなことから、屋根の形状などによっては、他社製品に比べて搭載できるモジュール数が少なくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。他社同様、標準サイズを半分にした、ハーフサイズなどのラインアップ強化が望まれるところでしょう。

太陽電池モジュールの主な仕様
型式 SPR-210N-WHT-J
セル種類 単結晶
最大セル変換効率 21.5%
最大モジュール変換効率 16.9%
公称最大出力 210W
外形寸法(W×H×D) 1559×798×46mm
質量 15.0kg

設置工事業者さんなどに聞くと、やはり日本の住宅の屋根はあまり広くないので、少ない面積でもより多く発電できる高効率の三洋電機製モジュールは非常に人気が高いと聞きます。最初に説明したとおり、今回東芝が発表したモジュールも、変換効率は三洋製品と同等レベルです。国内メジャー・メーカーである東芝ということで、サポート面などでも安心感があることから、注目が高まると思われます。

(2010/3/9 公開)

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