経済産業省は、2011年度(平成23年度)予算の概算要求に住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金(太陽光発電システム補助金)として429億円の予算を計上しました。前年の2010年度の補助金額は401億円だったので、増額要求ということになります。これはあくまで概算要求であり、今後の事業仕分けや予算審議などの結果によって、最終的に要求どおりの予算が割り当てられるかどうかは不明ですが、少なくとも経済産業省は、2011年度も前年同等規模での補助金支給を想定しています。
またこれとは別に、国土交通省が発表した2011年度予算の概算要求では、同省が管轄する住宅エコポイント制度(→用語解説)を延長・拡充するとしており、太陽光発電システムを新たにエコポイントの対象として追加する計画です。住宅エコポイント制度は、2010年12月末までが期限となっていましたが、これを2011年12月末まで1年間延長します。さらに「エコ住宅の新築・エコリフォームとあわせて設置される省エネ性能が優れた住宅設備をポイント発行対象に追加する」としており、この「省エネ性能が優れた住宅設備」に太陽光発電システムを含めることが検討されているようです。
両省の概算要求どおりに予算化された場合、経済産業省の住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金と、国土交通省の住宅エコポイント制度の2つの補助金が太陽光発電システムに対して支給されることになります。しかし従来から、「国の助成を二重に受益できない」という原則があり、双方の助成を同時に受けられるのかどうか気になるところです。
すでに説明したとおり、まだ確定ではありませんが、太陽光発電システムの導入支援に対し、各省庁が積極的な姿勢でいることは間違いないようです。
(2010/8/31 公開)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。