2012年3月30日(金) 13時27分 公開
シャープとLIXILは、屋根一体型の太陽光発電システム「ソーラールーフ」を共同開発、LIXILブランドにて工務店・工事店などの建材・設備市場向けに発売する。両社は、エレクトロニクスと建材の融合を図った新たな製品・サービスの開発を目的に業務提携し、エコ・ライフ・ソリューション(株)を合弁で設立した。「ソーラールーフ」は、LIXILとシャープ、エコ・ライフ・ソリューションが共同で企画・開発した初めての商品となる。
ソーラールーフは、シャープ製の多結晶シリコン型ソーラー・パネルやパワーコンディショナなどで構成される。ソーラー・パネルは、最大公称出力189Wの「ND-S9T1L」と、ハーフサイズで最大公称出力74Wの「ND-G4T1L」の2種類を組み合わせられる。
モジュール自体を屋根材とすることで、ソーラー・パネルの施工時に屋根に穴を開ける必要がなく、雨漏りの心配を軽減できるという。設計によっては屋根全面をソーラー・パネルにできるため、高い発電量が見込めるうえ、凹凸のない建材一体型の特性を生かしたデザイン性に優れた屋根に仕上げることができるとしている。
また、ソーラールーフではLIXILが開発した「3重の止水構造」を採用。万一、ソーラー・パネルの下に雨水が侵入しても、排水フィンによって外部へと流し出し、ネジ部のシールが屋根の下への雨水の侵入を防ぐということだ。
さらにソーラールーフでは、モジュールの下に通風経路を設けることで、自然に排熱が行われ、温度の上昇を防ぎ、発電効率の低下を防止する構造を採用している。
価格は、ソーラー・パネル27枚(5.103kW)、パワーコンディショナ、カラー・モニタで構成されるシステム(架台、配線材、配置工事費などは含まず)で、340万4200円(税抜き)。新築、スレート屋根対応として販売を行う。
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