2012年1月31日(火) 11時29分 公開
パナソニックは、モジュール変換効率18.7%という高効率を実現したソーラー・パネル「パナソニック 住宅用太陽光発電システム HIT240/233シリーズ」ならびにマルチストリング型パワーコンディショナなどを発表した。
HIT240/233シリーズは、従来のHIT230シリーズよりさらに高出力化、従来と同サイズながら最大公称出力240W(HIT240)/233W(HIT233)を実現したソーラー・パネル。HIT240シリーズは、国内で販売されている住宅用ソーラー・パネルの中で、東芝の「SPR-240NE-WHT-J」の19.3%に次ぐ、18.7%という高いモジュール変換効率を誇っている。
HIT太陽電池は、一般的な結晶系シリコン太陽電池と異なり、単結晶シリコン・ウエハの両面に薄膜アモルファス・シリコンの層を作ることで太陽電池を形成する。HIT240/233シリーズでは、この薄膜アモルファス・シリコンと単結晶シリコン・ウエハの接合部分を、より欠陥領域の少ないきれいな界面とすることで、従来製品に比べて高い変換効率を実現している。
2012年3月8日より受注を開始する。パナソニックでは、2012年度の販売目標を7万セットとしている。
同時に、昇圧装置を内蔵したマルチストリング型パワーコンディショナ「VBPC340(4.0kWタイプ)」「VBPC355(5.5kWタイプ)」の2モデル、SiC(シリコン・カーバイド)ダイオードを搭載した集中型パワーコンディショナ「VBPC227A3(2.7kWタイプ)」「VBPC240A6(4.0kWタイプ)」の2モデルの追加も発表した。
マルチストリング型パワーコンディショナ「VBPC340/VBPC355」は、昇圧装置を内蔵し、パネル枚数を考慮することなくシステム構築が可能。設置方向が異なる屋根の日当たりに応じて最適変換が行えるのが特徴だ。電力変換効率95.0%を実現する。
集中型パワーコンディショナ「VBPC227A3/VBPC240A6」は、シリコン・ダイオードに比べ、温度特性がよいシリコン・カーバイド・ダイオードを搭載し、電力変換効率95.5%(VBPC227A3)/95.0%(VBPC240A6)を実現したもの。定格時のほか、中・低出力時の効率も向上しているということだ。また、宅内設置に配慮し、住宅分電盤との統一感のあるデザインに一新している。
ワイヤレス電力モニタに7型タイプ「VBPM370C」も追加した。価格は13万1250円。
発電電力量や使用電力量、エコキュート湯量の見える化にも対応する。また、「モニタリングアダプタ」の追加により、デジタル・テレビ「ビエラ」やスマートフォンで確認することも可能になる。
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。