2012年8月10日(金) 11時22分 公開
シャープは、停電時でも太陽光発電システムにより作った電気をより安定的に利用可能にするポータブルリチウムイオン蓄電池「JH-AB03」を9月6日より発売する。価格はオープン。
JH-AB03に家電製品の電源を接続しておけば、平常時は電力会社からの電力を充電しながらそのまま利用でき、停電時は自動的に蓄電池からの電力供給に切り替わるため、面倒な家電製品のつなぎかえや操作が不要になる。ただし切り替えには0.05秒の瞬断(瞬間的な電力供給の停止)が発生するため、たとえばコンピュータ向けなどとしては使えない。シャープでは、突然の停電などで電源が切れると困る、冷蔵庫や観賞魚用ヒーターやエアーポンプなどでの利用に向いているとしている。
またポータブル蓄電池ながら、住宅用太陽光発電システムからの充電に対応しており、パワーコンディショナの自立運転コンセントと本機を接続し、自立運転モードに切り替えることで、日照が不安定な状態でも、蓄電池に充電しながら家電製品への電力供給が行えるとしている。太陽光発電で発電できる電力は日照に依存するため、たとえば雲などで急に日射がさえぎられると、電力供給が低下して電気機器が誤動作するなどの問題がある。
内蔵するバッテリは、容量500Whのリン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)・バッテリ。出力用としてAC100Vを3口、USB5Vを2口装備しており、定格出力300W/最大出力400W(最大5秒間)の出力が可能となっている。満充電時ならば、600Lクラスの冷蔵庫が約3時間半、電気毛布が約5時間半稼働可能という。
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