太陽光発電と家庭用コージェネレーション・システム(ガスを利用して発電と給湯を行うシステム)を組み合わせた発電システムのこと。そのようなシステムで発電を行うこと。
家庭用コージェネレーション・システムとしては、ガスを利用した燃料電池(エネファーム →用語解説)や小型ガス・エンジン発電(エコウィル)などがあります。
太陽光発電は、天気や季節により日射量には差があるため、発電量が左右されてしまいます。一方、ガスを利用した家庭用コージェネレーション・システムは天候に左右されることなく、電力使用量にあわせた発電(通常は最大1kW/h)が可能です。また家庭のすぐ近くで発電することから送電時に失われる電気が非常に少ないこと、発電時の排熱を使って給湯や暖房が可能なことから、コージェネレーション・システムはエネルギー効率が非常に高いとされています。
電気使用量が家庭用コージェネレーション・システムの発電量を上回ると、太陽光で発電した電気を使用します。それまで、太陽光から発電された電力は、まるまる余剰電力として売電できます。コージェネレーション・システムからの発電量と、太陽光発電での発電量を加えたものより電力消費が多い場合は、商用電力を「買電」することになります。
つまり、太陽光発電単独にくらべて、家庭用コージェネレーション・システムと組み合わせたW発電では、家庭用コージェネレーション・システムで発電した分だけ売電量が増えることになります。2009年11月1日からスタートする「太陽光発電の新たな買取制度」では、W発電での買取価格は1kW時あたり39円となります(太陽光発電だけの場合は1kW時あたり48円)。なお家庭用コージェネレーション・システムは、従来の給湯システムなどと比較してエネルギー効率が高いことから、太陽光発電と同様、これらを導入する際に補助金を出す自治体もあります。
(2009/9/18公開)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。