太陽光発電システムの設置を前提として用意されたローン商品。15年などの長期返済が可能であること、金利も住宅ローン並みに比較的低いという特徴があります。
設置するソーラー・パネルの出力数など、工事の条件にもよりますが、一般に太陽光発電システムの設置では、200~300万円程度の費用がかかります。つまり自家用車1台分くらいの出費になるわけですね。現金でポンと払えるに越したことはないのですが、実際にはそうしたユーザーばかりではないでしょう。このようなときは、信販会社や銀行などから設置費用の全部、または一部を借り入れて設置工事を実施し、毎月少しずつ返済するローンを利用することになります。このように、太陽光発電システムの設置を前提に設計されたローン商品が「ソーラーローン」です。
貸出条件などは提供元によって変わりますが、一般的にみると、金利は年率3%前後、返済は最長15年(180回)というものが多いようです。
ローンで購入するユーザーの多くは、設置工事業者が提携する信販会社のソーラーローンを利用しています。この場合、信販会社へのローンの申請など、事務手続きを設置工事業者が実施してくれるため書類などの用意や手続きがラク、という利点があります。しかしソーラーローンは、銀行なども提供している場合があり、ケースによってはクレジット会社よりも低い金利で借りられる場合もあります。業者の提携ローンを使わず、自分で見つけた銀行のローンを利用する場合、手続きを自分で行う必要がありますが、通常は借入金額も比較的大きく、返済期間も長いので、少しの金利差でも全体では大きな差につながります。業者の提携ローンは手軽でよいですが、ほかにもっと条件のよいソーラーローンが利用できないかどうか、ひと手間かけて探してみるとよいでしょう。
業者の提携ローンではなく、銀行のソーラーローンを利用する手続きについては別記事で詳しく解説していますので参考にしてください(→別記事)。
(2010/12/10 公開)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。