ソーラー・パネルは、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換します。変換効率とは、ソーラー・パネルに照射されたすべての光エネルギーのうち、どれだけが電気のエネルギーとして取り出せるかの割合を示した値です。たとえば変換効率が100%なら、光エネルギーのすべてを電気エネルギーに換えられることになります。変換効率が高ければ高いほど、同じ光が当たったときでも、それだけたくさんの電気を作り出せます。市販されているソーラー・パネルの変換効率は、おおよそ10%~20%弱程度です。
具体的には、以下の計算式で求めます。
測定は、国際規格で定められた条件、具体的にはパネルの表面温度を25度とし、1000W/m2の照度の光(晴天の南中時、高度41.8度の太陽からの平均的な光量に相当)を当てた場合に得られる電気エネルギーの割合の最大値を計測します。1枚のセルの変換効率を指す場合は「セル効率」、ソーラー・パネル(モジュール)の効率を指す場合は「モジュール効率」などとカタログで表記される場合がありますが、基本的には同じ指標です。
ソーラー・パネル・メーカー各社は、変換効率を高めるための技術開発を継続しており、「変換効率の高さ」を自社製品のカタログなどでうたっています。変換効率が高ければ、小さい面積でもより多くの電気が作れるからです。
発電量を増やしたければ、最大出力の大きなソーラー・パネルを屋根に搭載する必要があります。けれども屋根の大きさや形状、方角などの要因により、ソーラー・パネルを搭載できる屋根の部分は限定されます。特に日本の家屋は小型で、屋根はあまり広くありません。またデザインを重視する最近の一戸建てなどでは、屋根が入り組んでいたり、屋根に天窓や出窓を付けたりして、モジュールを搭載できる場所がさらに小さくなる傾向があります。
このように屋根が狭い場合でも、高効率のソーラー・パネルを搭載すれば、最大出力が増えます。ただし高効率のソーラー・パネルは、そうでないものよりも一般的に高価です。
(2011/11/1 更新)
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