太陽光発電システムは、200~300万円の高額な買いものですから、現金でポンと支払える人はそれほど多くありません。実際には、ローンで設置して、月々少しずつ返済しているという人も多いです。
幸い、太陽光発電システムの設置を前提として、比較的低金利で長期間の返済が可能なソーラーローン(→用語解説)を利用できます。とはいえ気になるのは、毎月の返済がいくらくらいになるか、借り入れによってどれくらいの利息がつくかということです。環境保護という観点ももちろんありますが、多くの場合太陽光発電システムは、発電によって電気の使用料(買電)を減らしたり、売電によって収益を得たりして、最初の設置費用を回収することも目的になっています。ローンで購入するときには、利息のことも考えないと、正確な回収見通しは立てられません。
ソーラーローンの専用サービスというのはありませんが、ローンの内容は住宅ローンに近いので、インターネットにある住宅ローン・シミュレーションサービスを利用して、ローンの条件に応じた利息負担について計算してみることができます。業者に相談すれば、すぐに計算してくれると思いますが、まずは自分だけでじっくり検討したいと思う人も多いでしょう。ボーナス払いを併用するなど、条件によって細かいところは変わってきますが、インターネットにある住宅ローン向けの元利均等返済のシミュレーション・サービスを使えば、おおよそ返済の目安を知ることができます。これらのサービスは、Yahoo!やGoogleなどの検索サービスで「ローン 計算」などと検索すればすぐに見つかります。
たとえばここでは、「不動産Web」というところが運営する「住宅ローン計算」というサービスを使って、返済例を計算してみましょう。
住宅ローン計算(不動産Web)
http://www.fudosanweb.com/
ここでは例として、200万円を年利3.2%で借り入れて、15年(180回)の毎月均等返済(ボーナス払いなし)にした場合をシミュレートしてみました。結果は以下のとおりです。
200万円を年利3.2%で借入、15年で返済した場合の計算例
このように、毎月の返済額は約1万4000円、15年での総支払額は約252万円になりました。15年での利息は約52万円という計算です。金利が変わると、返済金額がどのように変わるかは、ご自身で確認してみてください。
(2010/12/16 公開)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。