毎年、夏になると父親が「よしず」や「すだれ」を取り付けていたのを思い出します。今年も盆に帰省すると、なじみの光景が出来上がっていました。通常、「よしず」は軒下に立てかけ「すだれ」は窓辺に垂らすものですが、現代家屋の実家は、残念ながら軒下がないためコンクリート格子のベランダに設置されます。情緒・風情は微妙ですが、それでも日差しをさえぎる役目や家の中から眺めた外の景色を涼やかにするには十二分に役目を果たしています。
この伝統的に親しまれてきた「よしず」や「すだれ」。カーテンよりも風を通しやすく、ブラインドよりも熱を通しにくいという特徴があるそうです。高温多湿な日本ならではの暑さ対策。昔の人って賢いですね!
最近はお部屋のインテリアとして取り入れる人も多いみたいで、インテリアショップや百円ショップなんかでも手頃な価格で売られています。また、ホームセンターでは「すだれ」をカーテンレールに簡単に設置するための器具が数百円から販売されているのを見かけます。意外と簡単に取り付けられるもんですよ。かたわらに風鈴なんかも付けてみたら文字どおりクールじゃないですか?! ひたすらエアコン頼みの夏になりがちですが、こういう日本古来の知恵を使って、日本の夏を楽しんでみるっていうのはどうでしょうか?
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