これから暑くなってくると、食品の保存が難しくなってきますね。主婦の実感ですが、新聞紙やランプにくるんでから冷蔵庫へ入れていても、数日で、みずみずしさをなくし、ビタミンも損なわれてしまいます。となると、冷凍保存になりますが、味付け前の冷凍は、普通に冷凍すると味や食感が悪くなるし、下茹でも必要になって手間も増えてしまいます。では、調理後に冷凍はというと、やっぱり味が落ちてしまう。作り手としては、せっかく作ったのに味を落とすようなことしたくないですよね。
でも、下茹でなしで、生から調理した野菜と同等いやそれ以上においしくなるとしたら……? やらない手はありませんよね。今回は、下茹でいらずのホームフリージング根菜編の方法を教えちゃいます。
ポイントは、煮物なら調味料で味付けをして凍らせること。もちろん、下茹でなんてしません。例えば、ダイコンの煮物なら、大根を調味料に浸した状態で凍らせます。食べるときは、凍ったまま軽く温めると、何時間も煮込んだようにしっかり味が染み込んだおいしい煮物になります。ニンジンやゴボウなども同じです。
もし、煮物でなく炒め物に使う場合は、味付けせずささがけや短冊切りのように、薄めにカットして冷凍してください。こうすると、生から調理したような歯ごたえが残ります。また冷凍による繊維の損傷で、短時間の加熱でしっかり味付けできます。
また、すり下ろして使う場合やポタージュなどのように原形をとどめなくてもよいお料理も味付けせずに凍らせます。例えば、ナガイモは皮を剥いて凍らせ、食べるときに必要な分だけを凍ったまま下ろします。こうするとヌルヌルしないので、下ろすのも簡単です。カボチャやジャガイモもポタージュにするなら生のまま凍らせ、常温で少し置いて柔らかくなってから皮を剥くと、とても剥きやすくなります。もちろん、煮込む時間も生から調理するよりずっと短くて済みます。
どうですか? 野菜は、家庭で上手に冷凍するのが難しいと思われがちですが、これならば何処のお宅でもとっても簡単にホームフリージングできます。安売りのときに、買い込んでも、もう安心です! 上手に扱えるようになれば省エネと節約にきっと役立つと思います。ぜひいろんな料理でチャレンジしてみてください。
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。