体感的には、まだそこまで……と思うかもしれませんが、暦の上で11月7日は立冬になるそうです。そういえば、日中と比べ朝夕の冷えが身にしみるようになりました。身体がまだ寒さに慣れていないので、油断すると風邪を引いてしまいそうです。
ところで、風邪予防のための冬の食材といえばビタミンCが豊富な「みかん」が定番ですね。早出しのみかんが出回っているので、もう食べた人もいるかもしれません。このみかん、ビタミンCやベータカロチンなど栄養たっぷりですが、環境にも貢献できるすごいパワーを持っていることをご存じでしょうか?
みかんの皮には「リモネン」という成分が豊富に含まれています。リモネンは柑橘系の果物の皮に多く存在するものですが、分子構造が発泡スチロールの原料であるポリスチレンとよく似ているため、発泡スチロールを溶かすことができるそうです。このリモネンの作用を使えば、かさばってしまう発泡スチロールも溶かして効率よく回収することができます。もちろん、リモネンは天然成分ですから安全で環境にもやさしい! ということで、注目の成分なんです。すでにソニーがリモネンのこの性質を利用した発泡スチロールのリサイクルシステムを開発していて、さまざまな環境に関する賞をもらっているそうです。
そこで、みかんの皮を回収してリモネンを精製しているところはないかと思い、みかんの皮を回収している自治体や団体がないか調べてみたのですが、残念ながら見当たりませんでした。エコに関する豆知識ということで、これからみかんを食べるときにこの話を思い出してもらえたら幸いです(笑)。そうそう、このリモネン、掃除にも有効です。油汚れを落とす性質もあるので、みかんの皮でしつこい油汚れを落とすことができます。みかんを食べたあとに残った皮も有効活用してみましょう。
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。