日本は、国土の3分の2が森林という緑豊かな国。美しい木々が茂る景色は、健全な心を育むだけでなく、国の貴重な資源でもあります。何とか保全していきたいものですが、こうした木々の多くがいま、伐採時期に入っているといいます。放置せず適切に伐採、つまり手入れをしていかなくてはいけない時期なんですね。消費者であるわたしたちも国産の木材を使った商品の利用を意識していきたいところです。いまは安い外材が多く出回っているので、高品質でも決して安くない国産品を選ぶのは、食べ物で国産品を選ぶよりもいっそう強い意志が必要かもしれません。
そんな中、農林水産省の林野庁により「木材利用ポイント事業」がスタートしました。国産木材を多く利用してもらうための制度で、指定された国産木材を使った製品、住宅(リフォームも含む)などを購入するとポイントが付与されるという制度です。車や家電製品のエコポイントと同じ仕組みですね。
同庁では木材自給率を10年後までに50%引き上げることを目標とした「森林・林業再生プラン」も公表しています。森林の多い上位10道県のうち5県は岩手や福島といった東北地方だそうです。国の取り組みが功を奏せば森林保全や資源の確保だけでなく、東北地方の復興や人口が減少している山林地域に潤いを与えることにも繋がります。この「木材利用ポイント」、ぜひたくさんの方に利用してもらい、国産木材を利用する意義や国産品の良さをあらためて確認してもらえると良いのですが。
<関連サイト>
・木材利用ポイント事業(林野庁)
・森林・林業再生プランについて(林野庁)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。