岩手県北部にある葛巻(くずまき)町は1995年に「自然とともに豊かに生きる町」を宣言。以来、「クリーンエネルギーの町」として知られ、全国から視察団も訪れる日本の環境先進町です。町はなぜ「クリーンエネルギーの町」であろうと思ったのか……。
町の8割が森という葛巻町ですが、鉄道も高速道路もなく、レジャー施設もありません。何もいまさら開発で自然破壊をすることもないだろうということになり、自然エネルギーや省エネに力を注ごうということになったそうです。いまではクリーンエネルギー施設が町の各所に存在します。中でもメインとなるのが「袖山高原風力発電施設」。15基の風車のうち3基は牧場にあり、青い牧草地に放たれた牛と済んだ青い空に回る白い風車は町のシンボル的風景ともいえそうです。
自然エネルギーはコストが高く見合わないという意見が多いですが、たとえそうだとしてもこういった試みは是非続けてほしいものです。
町役場には「町農林環境エネルギー課」があり、事前に申し出れば町内の施設を案内してもらえます。家族で行く場合、発電所のようなところは子どもが飽きてしまう心配がありますが、牧場や草木染を体験できる施設などもあるようです。「くずまき牧場」という牧場は、牛の糞尿や町から出た生ゴミからメタンガスを作り発電機回したり、肥料を作ったりしているクリーンエネルギー施設の1つですが、宿泊施設も備え、子牛や羊の世話をしたりアイスクリーム作りなどの体験をしたりと、レジャー感覚で楽しみながら環境の勉強もできるそうなので、子どもの環境教育にもよさそうです。夏休みやゴールデンウィークなどの大型連休に足を運ぶのも悪くないですね。ご興味のある方はぜひ町役場に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
<関連サイト>
・クリーンエネルギーの取り組み(葛巻町役場)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。