夏の風物詩となったデパートのクールビズ特設コーナー。これまでは男性向けが多かったのですが、環境省が女性のためのクールビズを提唱したことにより、今年は女性向けの設置も増えているようです。
女性の通勤スタイルは男性のそれよりも自由度が高いので、あえて女性向けにクールビズを提唱することを不思議に思う男性がいるかもしれませんが、実は女性の装いって見た目よりずっと夏場は暑いもの。というのも女性の場合、涼しくするため普通に生地を薄くするだけでは、インナー(下着類)が透けるなどの弊害がでてしまうからです。いくら快適でも透けてしまっては外出できないので、重ね着をしたり厚みのある生地を選んだりするより仕方ないという感じでした。
また、ファッション業界も見た目に重点を置いてきたようで、涼しく快適でありながらきちんとした装いの服は少ないというのが私の実感です。そんなわけで、化粧品で夏場売れるのは汗をかいても崩れにくいファンデーション。女性たちはこれ塗って、必死にやせ我慢して過ごしているのです。
では、女性向けのクールビズってどういったものなのでしょう? これまで注目されていなかっただけに、わたしも女性の1人として興味深々です。
女性のクールビズでは、男性版と同じく素材に気を配ったものもありますが、アイテムそのもよりファッションの提案が多く見られます。つまり、より涼しく感じるコーディネートやヘアスタイルはどういったものかという装いの提案です。たとえば、首、手首、足首は動脈が通っているので、この部分を露出する装いは体温が下がりやすくなります。そこで裾の短いパンツスタイルに髪をアップスタイルにするためのヘアアクセサリーの利用法というのが女性のクールビズ。またメイクは汗をかいても崩れないという見た目の問題から、塗ると気持ちよいという使用感にシフト。なんと塗るとひんやりするファンデーションまで登場しました。夏にファンデーションを塗るのはべたついて、できればしたくないものですが、塗ってひんやりさっぱりするファンデーションなら、心地よく化粧直しもご褒美感覚です。
男性のクールビズとはまた違った視点の女性向けクールビズ。国が提案したことで新製品や提案が増えれば、選択肢も増えて夏が過ごしやすくなります。わたしもどんどん取り入れて少しでも夏を快適に過ごしたいと思います。
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。