2011年4月28日(木) 20時34分 公開
ドイツの太陽電池最大手のQ-Cells(キュー・セルズ)は、日本法人のQセルズジャパンを通して日本の住宅向け太陽光発電システム市場に本格的に参入することを発表した。住宅向け太陽電池システムの販売業者の中から研修に合格し、基準を満した事業者を「Qセルズマイスタークラブ(QMC)」として組織化、国内の販売に力を入れていくということだ。QMCのメンバーに対しては、施工方法や販売ノウハウの供与を行い、支援していく。QMCにはすでに30社が登録されており、今後、業者向けの説明会などを開催し、登録メンバーを増やしていくとしている。
住宅向けとして販売されるソーラー・パネルは、多結晶シリコン型のQ.PRO235(最大公称出力235W)とQ.PRO240(最大公称出力240W)の2モデル。パワーコンディショナは、4.0kWまで接続可能なQCJ-IV-40と、5.5kWまで対応のQCJ-IV-55を用意する。
なおQセルズでは、10年間のシステム保証に加えて、ソーラー・パネルについては25年間の出力保証を行っている。また自然災害についても、1システム当たり200万円まで、10年間の保証が付くということだ。
Qセルズは、2007年と2008年にはソーラー・パネルの生産量が世界1位になるなど、ソーラー・パネル・メーカーとしては最大手に挙げられる。日本市場に海外メーカーが次々と参入している中、最後発ともいえるQセルズがどのような魅力的な製品やサービスを提供して、事業を展開していくのか気になるところだ。消費者からすると、魅力的な選択肢が1つ増えるということでもあり、今後の動向に注目したい。
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