2011年7月14日(木) 14時37分 公開
NECは、電気料金の安い夜間電力を貯めて、その電気を昼間に利用することで、電力不足を回避するピークシフトと電気料金の削減が同時に実現できる家庭用蓄電システム「ESS-H-002006A」を発売した。住宅メーカーなどに対して7月18日から販売を開始する。なおニュースリリースでは価格を明らかにしていない。
震災以降、電気使用量の削減やピークシフトへの対応が求められていることから、多くのメーカーから家庭向けの蓄電池が発売されている。しかし多くは、平常時に蓄電池に充電しておき、停電時には家電製品のコンセントを蓄電池につなぎかえて使う非常時対応型で、毎日のピークシフトに対応するものではない。
これに対し、NECが販売するESS-H-002006Aは、家庭の分電盤に接続し、電力系統や太陽光発電システムなどと連携し、蓄電池への蓄電と蓄電池からの給電を自動的に切り替えることで、ピークシフトへの対応が可能となっている。また停電時には分電盤経由で蓄電池から給電を行い、家庭内で使えるようにする。停電時でも、停電を意識せずに生活できる。
無線通信機能も搭載しており、システムの稼働・利用状況をリモートで把握することもできる。これにより住宅メーカーなどは、電力需給の「見える化」や光熱費削減のコンサルティングといった新たなサービスが提供できるとしている。
ESS-H-002006Aに内蔵するリチウムイオン蓄電池の容量は6kWh。定格容量は2.0kVA(100Vで20Aまでの出力が可能)となっている。なお蓄電システムは、耐水・防塵・防錆・塩害・防虫対策が行われており、屋外にも設置が可能。
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