エネファームは、ガスから水素を取り出して発電し、そのときに発生する熱を利用してお湯を沸かす機器の愛称です。一般名称は「家庭用燃料電池コージェネレーション・システム」といいます。エネファームの詳細については用語解説を参照してください。
現在発売されているエネファーム用の機器の出力は、1kW程度とあまり大きくないので、あまりたくさんは発電できませんが、消費電力よりも発電量が多ければ、余剰電力が生まれることになります。しかし、エネファームを単独で設置する場合は、電力系統への逆潮流(系統連携 →用語解説)の契約もしませんし、売電メーターも設置しないので、余剰電力があっても売電はできません。
これに対し、太陽光発電システムとエネファームを両方設置する、いわゆるW発電(→用語解説)の場合は、太陽光発電システムの設置で電力会社との系統連携契約を行うので、エネファームの発電分も含めて余剰電力があれば売電できます。ただしW発電の場合は、余剰電力の売電単価が39円/kWhに減額されます(太陽光発電単独の場合は48円/kWh)。
なお、東京ガスと大阪ガスは、W発電時に減額されてしまう売電単価を、実質的にガス会社が肩代わりしてユーザーに支払うキャンペーンを実施しています。キャンペーンの詳細については、別稿「東京ガスと大阪ガス、W発電による余剰電力買い取りに対する支援策を発表(太陽生活ニュース)」を参照してください。
(2010/4/14 更新)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。