2011年3月1日(火) 15時48分 公開
パナソニック電工は、モジュール変換効率17.9%、公称最大出力230Wを実現した「パナソニック 住宅用太陽光発電システム HIT230シリーズ」と、配線工事なしで設置できる「ワイヤレスエネルギーモニタ」を発表した。
パナソニック電工が採用するHIT太陽電池は、単結晶シリコンを薄膜シリコンでサンドイッチすることで、単結晶シリコン型太陽電池と薄膜型太陽電池の長所を組み合わせ、性能高めた太陽電池。HIT230シリーズでは、太陽電池セル間を接続する配線(この配線をタブという)を従来の2本から3本に増したり、ガラス表面での太陽光の反射を低減し、高い透過率を実現したARコートガラスを採用したりすることで、モジュールレベルの変換効率(ソーラー・パネルになった状態の変換効率)で17.9%と従来のHIT215シリーズの16.8%から大幅な向上を実現している。
HIT230シリーズは、従来のHIT215に対し、1枚あたり25Wの公称最大出力が向上している。たとえば、16枚のソーラー・パネルを設置する場合、従来製品なら3.44kWだったところに、HIT230シリーズなら3.68kWと0.24kW(1枚分以上)の出力向上が見込める。少ないパネル枚数でもより高い出力を実現できるため、都市部の狭小屋根など設置スペースに制約のある住宅で効果が大きい。価格は、1枚あたり16万6950円(ワット単価:726円/W)。HIT215シリーズが15万6450円(ワット単価:728円/W)なので、ワット単価で見ると、少し安くなっている。
HIT230シリーズにあわせて、無線接続が可能な発電モニタ「ワイヤレスエネルギーモニタ」も発表した。電力検出ユニット(消費電力や発電電力を計測するユニット)から約80mの距離までデータ受信が可能。これにより配線工事が不要になり、設置場所も制約されず、リビングや寝室などで持ち運んでの使用が可能になった。
ワイヤレスエネルギーモニタは、毎日の発電量に加え、売電/買電量、電気料金の概算、エコキュートでの使用湯量などの表示が可能だ。さらにSDメモリカード経由でパソコンにデータを取り込んでデータを管理・保存したり、グラフ化したりできる。
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