2011年7月26日(火) 18時55分 公開
NECは、家庭内の電力使用量や電気料金を、分電盤などに取り付けた電流センサーを利用して家庭内のパソコンで確認できるHEMS(Home Energy Management System)ソリューションを住宅メーカーや工務店向けに、8月1日から販売すると発表した。
NECのHEMSソリューションのイメージ
分電盤に小型の電流センサーを取り付けることで家庭内の電力消費のモニタリングが可能になる。集めたデータは、NECのインターネット上のサーバに集約され、家庭内のパソコンで確認できる。(図提供:NEC)
本ソリューションは、分電盤のブレーカーごとに小型の電流センサー(最大12個)を取り付け、部屋単位の電力使用量、太陽光発電システムの発電量や売電量などを計測、NECのインターネット上のサーバにデータを集約し、家庭にあるパソコンの画面上で確認できるようにするもの。電流センサーは分電盤横に設置した電力測定装置に接続され、無線を利用して、情報収集装置に送られる。データはその後、ブロードバンドルータを介してNECのインターネット上のサーバへ送信され、サーバ側で地域や季節、時間帯などによって変動する電力会社の料金体系を考慮した最新の電気料金などが算出される。なお、電力測定装置と情報収集装置の間は、特定小電力無線(950MHz)を利用するため、電子レンジ(2.4GHz帯)や無線LAN(2.4GHz/5GHz)との電波干渉は発生しない。
サーバ上のデータは、家庭のパソコンのWebブラウザで確認でき、当日/日別/月別/年別で電力利用量を表示可能。専用のモニタなどが不要なことから、初期コストが抑えられるというメリットがあるとしている。また、電気使用量などのデータを分析して、利用者に対してさまざまなサービスが提供できると述べている。
NECのHEMSソリューションの画面
電気使用量などは、家庭のパソコンのWebブラウザで当日/日別/月別/年別で確認できる。(画面提供:NEC)
設置は、分電盤のメーカーを問わず、新築/既築住宅にも設置することができる。またブレーカーごとに測定するため、家庭内で使用している家電製品の種類・メーカーも問わない。
NECによれば、将来的には蓄電システムや防犯見守りサービスなどとの連携を予定しているという。ライフスタイルの変化によって、機能やサービス拡張できるホームインフラを目指すということだ。
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