2011年8月31日(水) 18時56分 公開
三菱電機は、単結晶シリコン型太陽電池セルを採用した「単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュール」に、従来製品よりも5%の出力向上を実現した「単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュール210Wシリーズ(以下、210Wシリーズ)」を追加した。
210Wシリーズは、従来の単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュール(以下、200Wシリーズ)に対して、グリッド電極を約20%細線化することでセル受光面積を拡大、またモジュール表面に低反射ガラスを採用することで光反射を約3%抑制したことにより、5%の出力向上を実現している。現在の平均的な出力量である4kW前後(20枚)を想定してモジュールを屋根に設置する場合、200Wシリーズの4kWに対し、210Wシリーズでは4.2kWと、200W分(モジュール約1枚分)の容量向上が実現できる。特に狭小屋根など設置スペースに制約のある都市部の住宅に向いているとしている。
210Wシリーズも200Wシリーズと同様、長方形の標準モジュールのほか、正方形(ハーフ)、台形モジュールの合計4モデルをラインアップする。パネルの大きさは、200Wシリーズや大出力無鉛はんだ太陽電池モジュール 190Wシリーズと同じ。これらのパネルを組み合わせることで、寄棟屋根などさまざまな形状の屋根でも、標準モジュールのみ使用する場合に比べて一軒あたりの設置容量をアップできるとしている。
また、210Wシリーズも3層構造のバック・フィルムや耐蝕性メッキを施したフレームやネジ類を採用しており、塩害地域でも標準品でカバーできるとしている。海岸に近い場所での設置する場合は、場所により塩害対策製品の利用が必要になり、設置費用が高くなってしまうことがある。210Wシリーズは、「直接塩水のしぶきが商品にかからなければ、標準品にて設置可能」としており、このような場合でも設置費用の上昇を抑えられる可能性がある。
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