2011年10月20日(木) 10時54分 公開
リーンエナジーは、英国ツーセーブエナジーのワイヤレス電力モニター「OWL(オウル)」を日本仕様に変更し、「はやわかり」として販売すると発表した。価格はオープン価格で協力販社や店舗を通じて販売を行う。同社の通販サイトでは9800円で販売されている。
「はやわかり」のメインモニター
リアルタイムで電力使用量(キロワット/アンペア)や消費電力料金、CO2排出量が表示される。このモニターを確認することで、節電を意識するようになり、結果として5%から15%の消費電力の削減が実現するという。(写真提供:リーンエナジー)
これまでも電力使用量を「見える化」するシステムは、NECなどからも発表されているが、「はやわかり」は安価で、かつパソコンやインターネットなどのインフラが不要で簡単に設置できるのが特長。
「はやわかり」は、以下のコンポーネントから構成される。
取り付けは、主幹ブレーカーをオフにしてから、電力センサーをブレーカーの電力線にはさむだけで、電気の知識のない人でも取付が可能である。電力センサーで計測した電流の変化は、データ送信機でメインモニターに無線で送信され、電力使用量の変化などがリアルタイムで表示される。
「はやわかり」の電力センサーの取り付け方
電力センサーのクリップをブレーカーの電力線にはさむみ、電力センサーの端子をデータ送信機に接続するだけで設置は完了する。センサーの大きさは、50mm×50mmで、接続可能な電力線の直径は10mm以下となっている。(写真提供:リーンエナジー)
「はやわかり」を取り付けることで、エアコンの除湿と冷房の違い、白熱電球とLED電球の差、各電化製品の電力使用量などが簡単に確認できる。また、メインモニターをUSBでパソコンと接続すれば、専用ソフトウェアにより週単位や月単位など時系列で電力使用量を表示させることも可能だ。
「はやわかり」のベースとなっているOWLは、英国政府がオックスフォード大学に依頼した「節電行動と習慣化」に向けた調査論文に基づき、節電行動を支援する簡単で安価なツールとして開発されたもの。オックスフォード大学の研究によると、電力使用量をリアルタイムで確認可能とすることで、5%から15%の消費電力の削減が実現したということだ。
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