2011年11月7日(月) 11時49分 公開
太陽光発電普及拡大センター(J-PEC)は、2011年度の本予算による住宅用太陽光発電システムに対する補助金が、2011年11月1日受付分で予算超過になったことを明らかにした。規定により、10月31日で本予算による補助金の受付が終了したことになる。本予算分の補助金は終了したが、J-PECによれば、現在国会で審議中の第3次補正予算に住宅用太陽光発電システム向けの補助金予算を盛り込んでおり、補正予算の執行が決定した時点で、同一条件(出力キロワットあたり4万8000円)での受付を再開するとしている。補助金予算の執行が決まるまでの間も、申請書類の郵送受付は継続してJ-PECが保管しておき、可能になった時点で速やかに審査を再開するという。
従来は予算が終了すると、いったん受付を完全に終了し、補正予算が決まった時点で、別の申請書で改めて申し込みを受け付けるという方式だったが、今回は自動的に移行できるようにした。つまり、10月31日に受け付けられた申請書については、審査の後、本予算による補助金支給が決定されるが、11月1日以降については第3次補正予算成立後に支給が決定されることになる。再開までにどれくらい待たされるのかは気になるところだが、消費者や設置業者などの混乱は最低限ですむだろう。
補正予算の執行が決定されるまでの流れは次のとおり。
経済産業省は、第3次補正予算で「住宅用太陽光発電導入支援復興対策基金造成事業費補助金」向けに869.9億円を盛り込んでいる。ただしこれは、太陽光発電システムへの補助金支給を目的とする基金を設立するもので、全額が2011年度後半の補助金予算額ではない点に注意が必要だ。
なお今2011年度については、出力キロワットあたり4万8000円が補助されるが、翌2012年度と翌々2013年度の補助金については、「システム価格と変換効率に対して傾斜配分」と経済産業省の資料に表記されている。つまり、2012年度と2013年度の補助金については、その時点でのシステム価格や、ソーラー・パネルの変換効率を見ながら、キロワットあたりの金額が決定されることになりそうだ。
第3次補正予算については、現在、衆議院で審議中で、早ければ11月中旬に成立の見込みである。順調に手続きが進めば、11月末程度には補助金の支給が再開されそうだ。
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。