2011年12月14日(水) 14時32分 公開
デンソーは、トヨタホームとミサワホームと共同で「HEMS(Home Energy Management System)」を開発、2012年2月以降に提供を開始すると発表した。
本HEMSは、制御機構と7インチのタッチパネル式モニタで構成されている。充電器と連携することで、プラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)に充電する際のタイマー設定ができたり、乗車前に自動車の空調を作動さたりすることが特徴(電源に接続された状態であらかじめ空調を作動させることで、出発後の空調による電力消費を低減させる)。電力負荷が集中した際のブレーカ遮断の防止や、外部の情報センターとネットワークで接続することで、スマートフォンを使って部屋のエアコンのオン/オフ操作や、お風呂のお湯張りなども行える。またCO2ヒートポンプ給湯機のリモコン、太陽光発電システムの発電モニタ、PHV/EVや蓄電池の充電状況の表示を、HEMSのモニタに統合することを可能にしたという。リアルタイムで電力使用量の把握が可能になることから、ユーザーの省エネ意識を高められるとしている。
本HEMSとともに開発した蓄電池の容量は8.4kWhで、この蓄電池をHEMSと連携させることにより、昼間などのピーク時の電力負荷を抑制したり(ピークカット)、停電時に特定の部屋の照明器具などを使用したりできる。HEMSと連携することで、蓄電池の充電時間を任意に設定でき、各地域の電力料金形態やユーザーのライフスタイルに合わせた利用が可能になる。
デンソーでは、環境にやさしい自動車作りに貢献するだけでなく、今後は住宅の環境性能向上にも貢献すべく、技術・製品開発に取り組んでいくと説明している。
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