2012年9月12日(水) 14時16分 公開
東芝ライテックは、容量6.6kWhの家庭用蓄電システム「エネグーン」を2012年11月より発売する。
エネグーンは、分電盤に接続し、家中の電気製品に電気を供給可能な系統連系蓄電システム。蓄電池には、東芝製リチウムイオン電池「SCiB」を採用しており、通常モードで約5時間、急速モードで約2時間の充電が可能となっている。
停電を自動的に検知し、蓄電システムが電気を蓄電システム用分電盤に接続した機器に供給する。6.6kWhの容量があるため、停電時にはテレビや照明、冷蔵庫などに最大約12時間給電できる。また長時間停電の際には、太陽光発電で蓄電することも可能となっている。
コントローラで充電時刻と使用時刻を設定しておくことで、深夜など電気料金の安い時間帯に充電し、電気料金の高い昼間に利用して電気料金を低減可能。また昼間の電力ピーク時に蓄電システムから供給することで、契約電流を見直し、毎月支払う電気の基本料金を下げることもできる。コントローラの「アシスト」ボタンを押すことで、契約電流を超えた分の電力を蓄電システムから供給するため、電力ピーク時でもブレーカーが落ちる心配はない。また太陽光発電システムと組み合わせた場合、夜間に系統から蓄電システムに充電した電気を日中に使用することで、太陽光発電システムで発電した電気をより多く売電することが可能だ。ただし、売電価格は、太陽光発電単独なら42円/kWh(2012年度の場合)のところ、34円/kWhになってしまうので注意が必要だ。
エネグーンは、ECHONET Lite(エコーネットライト:スマートハウス向け通信プロトコル)に対応したモデルをラインアップ。東芝ホームITシステム「フェミニティ」と接続することで、スマートフォンで蓄電システムの運転状態や充電量などを外出先などから見ることもできるという。
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