2012年9月13日(木) 11時8分 公開
パナソニックは、ECHONET Lite(スマートハウス向け通信プロトコル)に対応した機器を制御できる「AiSEG(アイセグ)」を中核とするHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)「スマートHEMS」を2012年10月21日から展開すると発表した。
価格は、AiSEGとエネルギー計測ユニットのセットで11万2350円。なおAiSEGとエネルギー計測ユニットのセットは、 「平成23年度エネルギー管理システム導入促進事業」の補助金対象機器となっており、最大10万円の補助金交付が受けられる。
スマートHEMSにより、回路ごと(最大38回路)に電気やガス、水道の使用量をリアルタイムに計測可能。太陽光発電システムの発電量やエコキュートの出湯量、燃料電池(ガス発電)の発電量、蓄電池の残容量などもモニタリング可能なほか、家全体の電力収支、CO2収支、料金換算なども確認できる。さらにモニタを「住まいるサポE型」にした場合、電力などの見える化に加え、ワイヤレス防犯センサー、ワイヤレス住宅用火災警報器との連携が可能になり、住まいの電気設備の情報一元化も可能になる。
スマートHEMSの中核機器であるAiSEGは、ECHONET Lite機能を搭載しており、エアコン、IHクッキングヒーター、エコキュートなどのECHONET Lite対応機器を自動制御できる。たとえば、対応エアコンの場合、スイッチを入れてから30分後に省エネ温度(冷房28度、暖房20度に自動変更したり、エアコン運転中に外気温度が28度以下(冷房の場合)、20度以上(暖房の場合)になるとテレビなどにメッセージを表示したりすることが可能。また大量に電気を使用している際にIHクッキングヒーターを使った場合、エネルギー計測ユニットが検知し、住まい全体の電気使用量に応じてIHクッキングヒーターの火力を自動で調節するといったことも可能となる。
スマートHEMSは、住宅設備として長期間の使用に応えられるよう、クラウド型サービスを通じたファームウェアの更新を行っていく予定。パナソニックによれば、家庭内の情報ネットワークインフラとして、電気料金メニューの変更、対応家電・住宅設備機器の増加、スマートメーター、電気自動車の充電設備、照明、セキュリティ、ヘルスケアとの連携などを今後拡充していくとしている。
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。