2013年10月2日(水) 16時14分 公開
パナソニックは、屋外設置が可能な住宅用マルチストリング型パワーコンディショナ「VBPC259B」を発売する。定格出力5.9kW、電力変換効率96%を実現する。
併せて、入力電圧範囲を従来の380Vから450Vに拡大、変換効率を96%に向上した集中型パワーコンディショナの2.7kWタイプ「VBPC227A5」と4.0kWタイプ「VBPC240A8」も発売する。
「VBPC259B」は、全回路独立動作の最大電力追従(MPPT)回路を5回路と接続箱機能を搭載する。これにより回路ごとにソーラー・パネルの枚数を揃える必要がなくなり、標準サイズとハーフサイズのソーラー・パネルを組み合わせなど、さまざまなパネル構成に対応できる。
また複数台の「VBPC259B」を並列に接続することが可能で、これにより集合住宅など、10kW以上の出力の太陽光発電システムにも対応できる。多数台連系対応単独運転防止機能を装備しており、電力会社との連係協議がよりスムーズに行えるという。単独運転防止機能とは、停電や電力事故などにより電力会社からの電力供給が停止された際に、太陽光発電システムによって発電した電気が流れ続ける単独運転状態になるのを防止する機能。復旧のための点検や工事に大きな影響を与える恐れがあることから、この機能が必要となる。
2012年7月に施行された「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」以降、住宅向けに加え、全量買取方式の対象となる10kW以上50kW未満の低圧連系システムへの需要が急増しており、集合住宅や店舗、事業所などへの設置も増えているという。こうした太陽光発電システムの高容量化の流れから、パワーコンディショナの高定格出力化や並列設置可能化、屋外設置対応などが1つのトレンドとなっており、「VBPC259B」もその流れにそった製品といえる。
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