2013年10月31日(木) 15時5分 公開
Honda(本田技研工業)は、太陽電池事業を手がける子会社、ホンダソルテックの事業を2014年春に終了し、太陽電池の製造・販売から撤退すると発表した。
ホンダソルテックは、シリコンを使わず、銅(Cu)-インジウム(In)-ガリウム(Ga)-セレン(Se)元素からなる化合物を素材とした薄膜を利用して発電するCIGS太陽電池(→用語解説)を製造・販売してきた。CIGS太陽電池は、製造過程における使用エネルギーが少なく、また高温時も変換効率が低下しにくいという特長から、夏場でも安定した出力が得られるなどのメリットがある。
2012年7月に始まった再生可能エネルギーの固定価格買取制度により国内の太陽電池市場は拡大したものの、主流である結晶型シリコン系ソーラー・パネルの価格低下などによる競争激化により収益性の改善が見込めないことから、これ以上の事業継続は困難と判断したという。
ホンダソルテックは、2014年2月まで受注を行い、2014年3月に事業を終了、会社を解散する予定。なお、これまで販売してきた太陽光発電システムのアフターサービスは、Hondaの関係会社であるホンダ開発を窓口とし、引き続き提供するという。ホンダソルテックのソーラー・パネルを利用している人は、今後のサポート体制や窓口などについて販売店に確認しておくとよいだろう。
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