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運搬を続けながら、同時にフレームの取り付けが始まりました。一定の間隔を計りながら、屋根にフレームをネジ止めしていきます。Yさん邸の屋根はいわゆる「スレートぶき」と呼ばれるもので、最近の一戸建て住宅では一般的なものです。
ネジ止めされた部分はこんな感じになっています。
フレームの下に付いた足の部分を、このように屋根にネジ止めします。ネジ止めされた足の裏側(屋根に接する側)には、防水用のコーキング材があらかじめついており、ネジ止めするとこの部分が屋根に密着して、雨の侵入などを防止する構造になっています。
屋根でフレームの取り付けが進む一方、地上では、トラックから降ろされた発電パネルの、シリアル番号のチェック作業が始まりました。発電パネルには、それぞれに異なるシリアル番号が付けられています。国などから補助金を受け取る場合、太陽光発電パネル・メーカーの保証を受ける際などに、このシリアル番号が必要になるため、非常に重要な作業です。
京セラ製パネルの場合、シリアル番号が印刷されたシールが各パネルの箱に貼られているので、これを1つずつはがして、あらかじめ用意した台紙に貼っていきます。
シリアル番号のシールは非常に重要なものですが、ときどきこのシールがダンボールの箱にしっかりと貼られていなくて、搬送中や荷下ろし中にはがれてしまうときがあるとか。そうなったら一大事。今回は大丈夫でしたが、シールが見つからなかったときには、てんやわんやで探すことになるんだそうです。
シリアル番号のシールを1つずつはがして台紙に貼っていきます。数が多いのでけっこう大変です。
屋根では、フレームのネジ止めが完了し、接続部分の周囲にさらに雨の侵入を防止する追加のコーキングを施します。前述したとおり、フレームの接続部分にコーキング材が付いており、ネジ止めでこれが密着するので、この追加のコーキング作業はメーカーによっては不要ですが、雨漏り事故を防止するため実施するとのことでした。メーカーによっては、追加コーキングをしなかったとしても手抜き工事というわけではありません。それでも、ひと手間をかけて、雨漏り予防をより完全なものにしてくれる。信頼できる業者を選ぶことがいかに大切なのかがよくわかります。
(2010/3/11 公開)
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。