博士、住んでいる地域によって、補助金の有無や条件、金額が違うってことは前回教わったんですが、いったい自分がいくら補助金をもらえるのか、どうやって調べたらいいんでしょうか? 簡単にわかる方法ってあるんでしょうか。
それが困った問題じゃ。国、都道府県、市区町村がそれぞれ別々に支援を行っているから、これらは別々に調べにゃならんのじゃよ。
あら、それは面倒ですね。ま、負担を少しでも減らすためにはがんばって調べようと思いますけど、どんなふうにすればいいんでしょう。
まずは、国内の個人用住宅ならすべて対象となる国の補助金について教えておこう。国の補助金は太陽光発電普及拡大センター(J-PEC)(→用語解説)が事務手続きを行っておる。申請窓口は各都道府県にあるんじゃが、まずは以下のページにアクセスすれば、申請に必要な情報がまとまっておるぞ。
国の分はこれでいいとして、都道府県や市区町村はどうなりますか?
これがいちばんやっかいじゃ。各都道府県や市区町村がどのように発表や情報発信するかは、各自治体次第なのじゃ。
ふーん。でも、最近はどこの自治体も自分のホームページを持っていて、情報発信していますよね? それを見ればいいんじゃないですか?
そうじゃな。前回、岡山県の例で紹介したとおりで、多くの自治体は、補助金を新しくはじめたり、終了したりすると、自分のホームページで情報を発信しておる。
インターネットは便利ですね!
そうなんじゃが、自治体によっては、どこに説明ページがあるのか簡単にはわからないときがある。そういう場合は、サイトの検索機能を使って「太陽光 補助」などで検索してみるとよいじゃろう。ただし検索で見つかっても、すでに受け付けが締め切られている古い補助金情報が見つかる場合があるので、日付なども合わせて確認しておく必要もあるぞ。
ページが見つからなかったら、補助策はないってことでしょうかね?
だいたいはそうなんじゃが、特に小さな市区町村役場などで、ページの更新がタイムリーでないところだと、ホームページに情報はなくても、補助策がある場合もある。自治体が定期的に発行している広報紙などを調べてみるか、それでも見つからなかったときは、 自治体の問い合わせ窓口に電話して確認するしかないじゃろう。
それは大変だけど、調べる価値はありますね。
それともう1つ。説明ページが見つかっても、情報量が少なくて、結局いくらもらえるのかわかりにくかったりするときもある。支援策を決定するにあたって、自治体は議会にはかるために正式な「要綱」というドキュメントを作っておる。ページの説明を見てもわからないときは、そちらを見てみるとよい。
うわぁ、字がいっぱい書いてある…。
そうじゃなぁ。お役所の正式な書面じゃからな。なるべく、わかりやすいページが用意されていることを期待したいのぅ……。
博士、補助金の内容の調べ方や申請の流れなどを教えてもらったんですが、素人が間違いなく申請するのはなかなか難しそうですね。
うむ。もちろん自分で申請することもできるが、必要書類の中には工事業者を頼らないとそろわないものもあるからのぅ。通常は、工事をお願いする設置工事業者さんが手続きを代行してくれるはずじゃ。じゃが、自分でも知識はあったほうが安心じゃ。今回の勉強が無駄になるわけじゃないぞ。
そうですね。
さてソーラーさん、補助金の説明はこれで終わり。
ありがとうございました、博士。また次回、お願いします!
2015年3月末をもちまして補助金情報の提供は終了しました。